日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夏祭り

♪村の鎮守の神様の、今日は楽しいお祭り日・・・ 街育ちだった。鎮守の森は近くにはなかったが坂を上って行けばそこは大きな畑だった。そこを抜けて遠出をすれば古い神社があった。唱歌・村祭りはいかにも楽しそうな唄だったが、ドンドンヒャララドンヒャラ…

図書の旅 21 つくしんぼ (矢部美智代) 

・つくしんぼ 矢部美智代 ひかりのくに(株) 2005年 絵本を読んでみた。大人向けの小説よりも読み切るのが早いし、色々考える事がある。そもそも絵本は子供向けの書だ、と誰が決めたのだろう。大人が純な気持ちと繊細さをもって書いて描いたのだから、大人が…

県形のピンバッチ

形だけ出して「はい、この県は何処でしょう」という質問。テレビのクイズ番組で時々出る。子供のころから地図と鉄道が大好きだった自分には簡単な問題だと思うと、あにはからんや、分からない県が多い。海に面している県でも特徴ある半島が在ったりポツンと…

鉄道とツーリズム

鉄道ファンで読書が好きならば必ず出会うであろう作家さん、宮脇俊三氏。時は昭和50年代、時刻表に記載されていた旧国鉄の全路線を乗るという鉄道紀行文を世に出し、多くの鉄道エッセイが続いた。自分もワクワクして読んだ口だ。一体何冊手にしたか覚えてい…

アジサイの坂

アジサイの花がお二人には似合うだろうな、そう考えて今回の山のルートを考えたのだった。昨年はその地を出身地とする友人と家内とでアジサイを見に行った。とても見事だったのでまた見たいと思っていた。 今回の山歩き。ヒデさんは会社時代の元上司。ミエコ…

忘れ物

昔はすらすらできていたのに、暫くブランクがあると全く忘れて、何もできない事がある。 ライブハウスの予約もしていた。フライヤーも作ってあった。しかしその数か月前に中国で発生したコロナウィルスは瞬く間に日本にも上陸しすべての社会活動はほぼ停止し…

夢の国への招待状

吹奏楽の演奏会でホールに出かけた。県下でも有数の素晴らしい音響のホールだという。自分も何度も足を運んだいる。NHK交響楽団はここでも聴いた。NDR北ドイツ放送交響楽団もここだった。 サントリーホール、ミューザシンフォニーホール、昭和音大ホール、NH…

肩たたき券とナポリタン

子供の頃によく遊んだ。公園のシーソーだ。左右端のそれぞれに乗ってギッタンバッコンだが、一人でも遊べる。それはシーソーの上を右端から左端まで渡り歩くものだ。すると支点を境にシーソーの向きが上り坂から下り坂に代わる。シーソーの腕が長ければその…

我ここに在り

家内と温泉に行った。温泉と言っても自宅から車で10分。自宅そばの国道沿いの銭湯だった。しかし一応源泉から湯を引き揚げているという。 首都圏に住んでいる以上、遠出は苦行でしかない。待っているのは往路の渋滞。復路の大渋滞。高速道の逃げ道として選ん…

デビィへのワルツ

デビィへのワルツと書いてしまうとピンと来ない。スタンダードともいえるジャズピアノトリオの大傑作、ワルツ・フォー・デビーのことだ。 自分はジャズにはのめり込まなかったが流石にこの曲は知っている。いや、大好きで限りなく聞いた。演奏の途中に入る観…

至ル所ニ至福アリ

自意識過剰な若い頃、自分はもしかしたらそれほど好きではなかったのかもしれない。しかし職場の同僚は毎週金曜日になると仕事終わりに息子氏に連れて行ってもらうという。毎回どこに行くかはお楽しみだという話だから、彼女は金曜が楽しみなのだろう。いつ…

自由と不自由

職場の戸締まりをしていた。ある部屋に羽虫がいた。大きな蟻羽にも見えた。 家や建物に侵入した虫はゴキブリ以外は殺生をしたくない。何とか戸外に出せないか考えた。 手っ取り早いのは手で捕まえて戸外に飛ばしてやることだった。ティッシュを手にして捕ま…

週末の夜

山の帰り道だった。山から家に戻るのに一番便利な高速道路を使った。車で10分程度で高速出入り口が出来たのは数年前で便利なのでそこを使っている。いつもの事なのだが山の食料を大目に買い込んでしまっていた。帰宅してもサンドイッチなどの期限切れが心配…

図書の旅20 辻が花 くれない(立原正秋)

・辻が花 くれない (立原正秋・1998年・メディア総合研究所) 2か月前に立原正秋の短編集1巻を借りた。渚通りというタイトルだった。この短編集は第2巻・辻が花、第3巻・くれない がある。学生の頃から好きな作家だったのでもちろん二冊続けて借りてしまっ…

森の国の遊び モルック

職場で「モルックをやってみよう」という声があった。耳が早くて行動力のある職員さんが何処かで聴きつけて、まずはやってみようという話になったのだった。 年齢を問わずに戸外で出来る遊び、と言う事らしい。その手の物で最初に思い浮かぶのはペタンクだ。…

創作・ひとりごと

いやぁ僕に気づいてくれたかい?こちらにおいでよ。すこしは涼しいでしょ。おひさまさえぎられるからね。 今日はずいぶんとにぎやかだなぁ、さっきからみどりいろの帽子をかぶった子供たちがたくさん来ているよ。ちかづいてきて僕にさわったりするんだね。お…

ケンパのゴール

犬の足に合わせて近所をゆっくりと歩いた。ここ数年、古い家は取り壊されてドンドン新しい家が増えている。そこにはまだ小学生のお子さんが居るようなご家族が越してきた。通りの風景は様変わりだった。 道路に線が引かれていた。工事の線ではない。そうだ、…

さじ加減

結婚してすぐに地元の地区センターで開催されていた「男の料理教室」なる会に参加した位だから、料理に対する好奇心はあったのだろう。今思えば、まさに自分の現在の年齢かそれを越えたようなオトウサンばかりの教室、それはまさに「定年後の生きがいづくり…

大安売りの魯肉飯

ややくたびれて電車を降りた。山の帰りだった。 今日の山はけっこう絞られたな、傍目で見ても誰もがそう思うであろう程疲れ切って改札を出た。駅前には時々特設コーナーのワゴンが出る。そんな中の「台湾式弁当」と書かれたワゴンにスーッと吸い込まれてしま…

図書の旅19 今日もお疲れ様(群ようこ)

・パンとスープとネコ日和 今日もお疲れ様(群ようこ・角川春樹事務所・2020年) 妻がサブスク動画サイトで見ていたドラマがこれだった。ちらりと横目で見たらすぐに画面に引き込まれた。テレビのドラマや映画などは観るのに時間がかかるので自分はまず見な…

出来ないはずはない

思い込みとは曲者だと思う。そんな事出来っこないよと思ったらそれはなかなか出来ない。思った時点で挑戦しようと思わないのだから結果も出るわけはない。 そんな事は自分にもある。一日の行程で標高差1000メートルを超える登山だ。地図を広げると、これ、登…

雨の匂い

最寄りの駅まで所用で出かけた。会社員の頃は通勤定期がありバスに乗って5,6分だった。しかし退職しそれが無くなると駅は少し遠くなった。駅周辺に用事がある時は車を使うが鉄道利用時は歩くことにした。約20分でも歩くとバスでは気づかなかった風景が見え…

水風呂

シフトの都合上しばらく勤務に間の空いた妻は久々の仕事に疲れた様子だった。コロナもどこかに通り過ぎて彼女が務める児童館も忙しくなったという。お子様とその保護者さんにしてみると安全な遊び場が増えて嬉しい話だろう。 今日は沢山遊びに来たの、疲れた…

撃つのは空砲ばかりなり

スパイ映画などで、敵を欺くときのシーンに欠かせないのが空砲と血糊だろう。ダァンと銃を撃ち相手は血を出して倒れる。しかし実弾はなく空砲のみで、流血は血糊だ。こうして敵に死んだと見せかけてあとで裏をかく。何度も再放送されている1960年代から70年…

怖くて手が出ない

SNSの画面に広告が出てくることはよくある話。多くは自分が調べたものに関しての商品やサービスについての案内だ。 先日はとうとう違う案内が来た。マイクロソフトのAI& GPT4アプリのインストール案内通知だった。調べてもいないのに何故だろう。余りに旬だ…

しりとりの唄

子供の暇つぶし。しりとりとはそんな位置づけだろうか。小学生の頃に登下校の時間はよく友達としりとりをしながら歩いたものだった。おしまいに「ん」がついたら負けなのだが、小学生の語彙ではたいてい十ラウンドもすればお手上げになった。 家の近所に小学…

チア・アップ

数枚のTシャツがある。元はバンド活動でのライブステージ衣装として買ったのだが、普段着になっている。しかも最近になって一枚追加購入してしまった。ファッションに関心のない自分が自ら服を買うとは異例だ。 ロックT、今の世代でその単語がどのくらい通じ…

ミントのような葉

「焼酎には梅を入れるのもいいけど、これだな。」 そう言って厨房から出してもらうのはシソの葉だった。それを焼酎に浸してお湯で割るのがY事業部長のお気に入りだった。彼との飲食はたいていそれだったがお客様との会食も同様に行くのが彼流だった。お客様…

施設の犬

新聞を読んでいたら胸を打つ記事があった。犬が支える入院生活、とでもいう記事だった。 そういう働きをする犬がいる事は聞いていたがファシリティドッグという名前は知らなかった。ファシリティは施設だからそのまま訳すと施設犬になってしまう。しかしそれ…

特等席

電車に乗ったら何処が特等席だろう。自分の場合は決まっている。流石に運転席は無理なので、運転席のすぐ後ろだ。流れ去るレール。変わる信号、すれ違い、そして運転士の挙動。総てが楽しい。昔は運転席の真後ろに座れる車両もあった。京急旧600系あたりだっ…