日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

路傍の蕗を頂きます

家内は自分よりも犬の散歩に行く機会が多く、自分の歩きたいように犬を歩かせる自分とは違い、彼女は犬の歩きたいルートを尊重するのです。従って家内の散歩ルートは長距離で思いもかけないルートを辿ります。 「蕗が生えているから今度抜こう」そう家内に言…

風に舞う花びら

少し南西からの風が強い朝だった。犬と共に外に出ると、強いながらも肌に優しい、角の落ちた風だ。時折寒さもより戻ったこの数日ではあったが、もはや季節が変わったのも明瞭だった。 街を歩く人たちも一枚薄着になり、皆少し嬉しそうだった。 少し前に満開…

手作りの贈り物 サコッシュ

手作りの贈り物。遠い昔の話しか浮かばない。 高校や大学生の頃、交際相手の女性から手編みのマフラーを貰う・・漫画やドラマで見るシーン。そんな世界には無縁だったので余計に憧れたものだった。・・。ああ、でもあるな。毛糸の手袋だった。指にフードがつ…

今を生きる素敵な息吹、シューマン・ピアノ協奏曲

職場の車ではいつもFMラジオを流している。NHKだが、時間帯によってはクラシックが流れる。なかなかありがたい業務用車両なのだ。 今日のラジオから流れ出る滑らかな音・・・体がびくんと反応した。シューマンか。ピアノ協奏曲だな。流麗でドラマティック。…

これからの自分を生きる・・とは

急用があり都心を抜けて県外に出かけた。その夜に会社時代の仲間との会合が予定されており、間にあうようやや慌てて上野東京ラインに乗った。 駅ごとに乗ってくる人は少ない。が東京・新橋・品川と電車が止まるたびにサラリーマンで満杯になった。車内の風景…

華麗な響きに浸ります・・曽根麻矢子バッハ・イギリス組曲演奏会

バッハだけのプログラム。チェンバロで、演目はイギリス組曲。2番3番そして6番。コロナウィルス蔓延の時期、都心のコンサートホールは避けたいところですが、演目に負けて家内分と合わせて2枚チケットを買ったのは3か月ほど前でした。嬉しいことに無事に演奏…

裏山の里山ならず。シダンゴ山から高松山へ

三月の連休は山仲間と共に信越への山スキーを計画していました。しかし天候も悪い予報です。GPSはあるにせよ視界の効かない中で山スキーをすることは、仲間も自分も是とはしない事です。そこで雪とは縁のない低山ハイクに計画変更です。 懸案であった西丹沢…

憧れの「彼女」探しの旅

自分にもありました。学生時代。18歳。 初めての独り住まい。すぐに出来た楽しい学友。オートバイ。ストーンズとツェッペリン。ロック沼。漫画とアニメ。楽しかったものです。 そして何より熱く取り組んだ事・・それは憧れの「彼女」を作るための活動 だった…

久々のグリーン

グリーンと言っても全6ホールのショートコースです。ワンラウンド800円。かなり無理やりなところに作ったコース。もともとは170ヤード級の打ちっぱなし練習所に併設されていたおまけのようなコースでしたが、数年前の台風で練習場の鉄塔が倒壊し廃業となり、…

フェルメールとお近づきに・・。

「牛乳を注ぐ女」。たいした絵画ファンでもない自分でも知っています。アムステルダム、ウィーン、ドレスデン、パリ・・。いくつかの街でフェルメールの作品に接してきました。いずれの絵でも窓から注ぐ光と影に女性が浮かび上がる、素晴らしい陰影を描いて…

めでたい事があり・・ロゼの季節ですね

東北地方の地震、友人も家の室内などで影響が出ているようです。東北新幹線の映像もテレビで流れますが、復旧まで時間がかかりそうに見受けます。そんな中申し訳ないのです。しかし今日は少しめでたいことがあり、家内と乾杯でした。 ・キノコ入りハンバーグ…

脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(21)「血液内科にて化学療法(4)」クール1 月曜日 がむしゃらに臨む

いよいよ5クールのあるうちの第1クールが始まった。 奇数クールは抗がん剤が偶数クールよりも1種類多い。だから初回から、フルコースだ。まず第1週は月曜から金曜までが投薬フェーズ。第2週は体調の回復に充当されている。この2週間で、第1クールが終わるの…

耳が良くないと、いつまでも三流です

必要があり、とある曲をなぞっています。 70年代前半の音源ですが、プロデューサーの意図したミックスなのか、自分の耳が悪いのか、なかなかベースラインを拾えません。ベースは全体の音に埋まっている感じです。・・しかし何とか雰囲気を拾ってグルーブを出…

唐松と白樺の高原で聴くチェンバロ

八ケ岳高原音楽堂へ行ってきました。海抜1600mの八ケ岳東麓、カラマツやシラカバの高原の中に立つ、木で作られた素敵な音楽ホールです。 手にした今シーズン夏のプログラム。例年通りかなり著名なアーティストが来訪します。クラシック音楽ではスタニスラフ…

近所の異国を走る 鶴見線から羽田まで

鶴見線。都会の中の、工業地帯の中のローカル線、と言われています。工場の始業と終業時間以外は確かに本数も少ないです。本線に加え大川支線と海芝浦支線。一昔前はチョコレート色の旧型国電も現役でしたが、今は103系の時代も去り205系が走っています。味…

フキノトウの天婦羅

仕事の関係で職場に山盛りのフキノトウを頂きました。仕事は地元に根差したものですのですのでこのフキノトウも又、地元のモノなのです。谷地や谷戸地形を残している地元です。だからこの季節にはこのような地の恵みがしっかりと手に入るのですね。何にもな…

フライパンで焼いたコレ、何風お好み焼きなのだろう?

全国の色々なB級グルメを紹介してくれるテレビ番組は多いですね。楽しいのでよく見ます。ある番組では「お好み焼き」特集でした。お好み焼きか‥食べたいな。 お好み焼きを初めて食べたのは多分幼稚園頃でしょうか、母親が作るものでした。しかし妙に粉っぽく…

都会にある里山にて

自分が住む街は東京23区を除くと市としての人口は日本で第一位という。2022年時点で人口370万人に近い大都市だ。 実際高台にある我が家のベランダから外を見る。丹沢・箱根・富士・奥多摩・秩父の山々は望めるものの、手元はあきれるほどの住宅と集合住宅で…

雅なり、スカルラッティ

バッハの鍵盤曲はピアノとオルガンで聴き始めました。ピアノの作品はクラヴィアで演奏するために書かれており、そのクラヴィアは当時はチェンバロでした。ピアノが世に出る前の話です。ゆえ、ピアノで聴いている作品はチェンバロで聴くと、より当時の響きを…

脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(20)「血液内科にて化学療法(3)」事前準備と画像診断

ガイダンスの直後からそのまま入院となった。病室は7階の南西向きの病棟。展望があるな。丹沢が見えるか、と期待するまでもなく、それは自明の理だった。冬枯れの丹沢が窓の外にくっきりと浮かんでいた。病室から丹沢が見えることが、ひどく嬉しかった。ここ…

「ひな祭り」には菜の花使って「ピザ祭り」

いつしか3月3日です。「ひな祭り」です。娘たちは家を出たのにもかかわらず家内は例年のごとくひな人形を飾りつけました。 自分は何も言うことはないのです。荷の上げ下ろしを手伝うだけ。ひな祭りも、10年、いやもっと前は家庭にとっても重要な行事でしたが…

脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(19)「血液内科にて化学療法(2)」RMPV補記

R-MPV療法について若干の追加を以下に記する。 私のリンパ腫(中枢神経原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)に対しての治療法は3段階からなるものだという説明であった。R-MPV療法というもので大きく3ステップ。 ①R-MPVという4種の抗がん剤で腫瘍を絶滅させ…

脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(18)「血液内科にて化学療法(1)」

転院先の血液内科のドクターは40代後半だろうか。患者の目をじっくりと見て話すタイプのドクターだった。入院前のガイダンスとして、私と家内二人に対して2時間以上の時間を割いて、これからの治療方針の説明と、こちらの疑問についての質疑応答の時間を設け…