日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

バッハの作り上げた世界感

頭のリハビリの手段の一環(高次脳機能の回復)として行動療法士さんから与えられている課題です。それは、日経新聞のコラム(春秋)を読んで中身を理解して、紙に書き写す、という、一種の写経のようなものと思います。横書きのコラムは縦書きに、縦書きの…

●脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(10)「生きたい」脳外科ICUにて(2)

まだまだICUで昼夜の境もつかない時間が経過している。 髪をずっと洗っていないせいかやたらと頭が痒い。ある日看護師さんが、「頭をきれいに洗いましょう。」と言ってくれる。ベッドの上に座ったまま、ここでやるという。頭を洗えるという事は脳外科手術の…

優しくて、温まる味

この10年だろうか、街でよく見かけるようになったのはインド・ネパール料理店かと思う。今ではそれを簡易化して「インネパ料理」。それでも一般的に通じるようで、その人気ぶりがうかがえる。 インネパ料理店、お洒落な街にこれまたセンスよく溶け込んでいる…

逗子・亀岡八幡宮の自転車フリマ

友人に誘われ、逗子の駅前、亀岡八幡宮で行われてたクラシック自転車のフリマに行ってきました。 逗子に行くなら自宅から自走です。11月の朝は肌寒いですが、走り出すとすぐに暖かくなりました。戸塚を経由して大船、北鎌倉と、順調に脚が伸びます。とはいえ…

輝く年月との再会

学生時代の友人と長い空白を経て再会をした。学校が渋谷にあるのでそのエリアを再会の地とした。 友には自分の結婚式の2次会の幹事をして頂いた。30年前の話だ。それからは数度会ったのみ。それぞれに家庭があり、お互い長いようで短かったそれぞれの年月を…

●脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(9)「脳外科ICUにて(1)」

「・・・さあ抜きますよ」そんな声がどこかに聞こえたかと思ったら、強烈な違和感が喉を襲い、その不快感で私は一気に目が覚めた。 「抜管」。気道確保のために口から挿入されていた管を抜いたのだった。 「げー、こんなのが口から中に入っていたのか」、と…

黒山から棒ノ折山へ 県境尾根を歩く

東京都青梅市と埼玉県飯能市の県境の尾根を歩きました。 ここには棒ノ折山(968m)という、奥多摩・奥武蔵では人気のハイキングの山があります。なぜかこの山を踏んでいなかったので、いつもの山仲間と行ってきました。 ここには通常は北面、つまり埼玉側か…

サツマイモで作ったアルベイガン

日本での人気料理であろうカレー。自分は一般的なルーで作ったようなぼってりしたカレーには興味がないのですが、インド・ネパール料理店(インネパ料理店)で食べるカレーがとても好きなのです。 馴染のインネパ料理店は近所に何軒かあり、それぞれの店で気…

●脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(8)「脳外科緊急入院(2)」

2021年1月21日(木)搬送された病院への入院手続き。コロナ対策もあり、病棟に入院したら会えなくなるので、処置室に居るうちに会うように勧められたということで、家内と娘がやってきた。(それはあまり覚えていない)面会中に食事となり、うどんの入ったド…

脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(7)「脳外科緊急入院(1)」

●脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(7)「脳外科緊急入院(1)」 2021年1月20日(木)、会社への出勤途上、なぜかバス停傍のコンビニでふらつきと足のもつれが手伝い転倒してしまった。しかも朝食を吐いてしまった。こんなことは今までもなかった。スーツの膝小僧…

霧の中の赤城で秋を感じる

山歩きとアマチュア無線の仲間で計4人、群馬は赤城山を歩きました。最高峰の黒檜山ではなく、未踏の荒山(1572m)としました。 歩き始めてしばらくでガスの中となりました。霧の山歩きも久しぶりです。上からの雨滴でもないのにジャケットは何時しか濡れてい…

秋の夜長に聴く合唱曲

秋の夜長に オーケストラ伴奏の合唱モノが好きです。複数声部の合唱でカノンなりフーガが形成されたら、もう頭が痺れます。 バッハやヘンデル、ハイドン、モーツァルトも、そんな観点から聞くと好きな作品が多くて、日によって選ぶ曲に困るほどです。もちろ…

頂いたハヤトウリ

バス通りから自宅へ戻る道すがら、とある民家の玄関脇です。 「ハヤトウリです。ご自由にどうぞ!」 という手書きの看板とカゴに入った緑色のウリがたくさんありました。かごの横には持ち帰り用のビニール袋も置いてあります。また看板には、「豚肉と煮ると…

病院に居た菩薩様

病院にいた菩薩様 それは二の腕から心臓まで届くカテーテル(PICC)を挿入するときだった。翌日から本格的に始まる抗がん剤による化学治療のためにはこれが必要だった。都度都度の針の挿入では済まない、長期戦の治療だから、患者の負担の少ない個所から入れ…

病院で会った人々 ウルトラヒーロを味方につけて

転院して私が入院した部屋は四人部屋だった。 ヒロ君と呼ばれていた彼は、40歳も後半だろうか。彼のベッドの前を通り過ぎた所が自分のベッドだった。彼が自分の病室で初めて会った同室の方だったのだ。 ヒロ君のベッドサイトの机の上にずらりと並ぶビニール…

久々にスタジオに

コロナ禍、自身の病、とここしばらくはスタジオに入ることなど考えることも出来なかったのです。 しかしコロナは少し落ち着いた様子で街の雰囲気も変わってきました。自分の病後は、定期的に通院するのみです。 そんなこともあり、ようやく他の楽器をやって…

栄養ドリンクマニア

病院に着いて、長い待ち合いに舌打ちする。 退院してからまだ日が浅い。通いの化学治療、楽ではない。雨の日というのもあるのか、まだ体に力が入らない。だから売店で買ってしまう。カロリーが気になるからライト系にした。 ねえ、そういうの効く? 路上教習…

伯耆大山(弥山・1709m鳥取県西伯郡大山町)

●始めに: 日本百名山。深田久弥氏が選んだ百の名峰。山岳文学としても素晴らしい書ですが、著者の意とは反して、このハントがブームになって久しいです。自分は特に完登は目指していませんがただ良い指標になるので自分で登れる範囲で登っています。またこ…

ついに山梨県へ サイクルツーリング

私の「とある」サイクリング計画実現に向けての第2弾、自宅からの自転車軌跡一筆書き、その軌跡を西に伸ばそう計画で、ついに山梨県まで足跡(自転車だから輪跡?)を伸ばしました。 前回は府中市是政から高尾駅往復52キロのランでした。今日はそれを西へ。…

甲府盆地を視野に捉えるサイクルツーリング

私の「とある」サイクリング計画実現に向けての第三弾。自転車による自宅からの自転車軌跡一筆書き、その軌跡を西に伸ばそうという計画で前回の軌跡を引き継ぎついに甲府盆地を視野に入れることが出来ました。 前回の終点である上野原駅が今度は始点。ここで…

そしていつか 

「いきますよぉ。」 掛け声とともに苦しそうな吸引音とむせび音。 カーテン越しの向かいのベッド、辛そうだ。あぁサクションか。あれはきついな。自分自身が数か月前脳腫瘍を摘出した直後の集中治療室で何度も味わった苦痛。それを生々しく思い出す。 隣のベ…

去りし日の「ライ麦畑でつかまえて」

僕の奥さんは先月からいわゆる「児童館」のようなところで受け付けのパートをやり始めた。1回数時間で週2~3回程度。これでは厚生年金も貰えない。しかし、二人の1ケ月分の食費のなにがしかの足しになるので、病気で仕事を辞めた自分にとっては精神的に助か…

山口市の瑠璃光寺にて

国宝の五重塔写真を撮影していたら横から漏れ聞こえるとあるカップル会話。 彼女 あ、ハナクソ彼氏 ホント、取ってぇ彼女 やぁだぁ あなた達、楽しそうだね。すべての事が嬉しくて、楽しいよね。それが更にこんな秋晴れの下であるなば、もうこれ以上、言う事…