日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

懐かしの駿東を巡るサイクルツーリング

サイクリングの楽しみ方は人それぞれだろう。 自分は「走りヤ」でもなく「峠ヤ」でもない。「ロングライド」にも関心がない。峠もロングライドも結果であり目的ではない。一人で走る気ままな小さな「旅」に興味ある。気心の知れた仲間と走るのならニ・三人ま…

今日も漬けて貰って、ありがとう

日本人で良かったな、と思うのは炊き立ての白いご飯をパクパク食べるときだろうか。おかずは主菜だが、脇役たる副菜も楽しい。主菜は美味しいがえてして重く、副菜で味覚の軌道修正をしているのではないか。ご飯パクパクは、むしろ副菜相手の時の方が多いか…

旅の風景・風の匂い

旅をする人なら誰も、「風の匂い」を知っているだろう。 その旅とは勿論、徒歩や自転車などによる人力の旅の話。バイクや車、鉄道やバス、飛行機などの旅行では残念ながら「風の匂い」を自分は感じたことがない。唯一バイクでは感じるが、その匂いは徒歩や自…

旅を巡る風景・コミュニケーション

サイクリングの旅。今回は駿河の国。新横浜から毎日、新幹線通勤で勤務していた三島の街。急ぐ必要のない自分は今日は鈍行で三島駅へ。そこで輪行袋からランドナーを取り出し組み立てる。いざ走行。そんなことで三島の街は、知らないところもない。我がラン…

リトマス試験紙 かづ屋・目黒

コロナ禍で懐かしいものを思い出した。罹患の疑義ありで受けた抗原抗体検査。鼻の穴でグリグリと細い麺棒を回す。そして薬液につけて試験紙に垂らす。色が付いたら陽性。 懐かしいな。これはリトマス試験紙みたいだな。 そうそう、酸性中性アルカリ性。試験…

旅の風景・あやとり

都会の大きな駅から東海道を西に向かう中距離列車に乗った。こちらは自転車旅への途中。輪行袋に入れたランドナーを先頭車両の後部スペースに固定して、やれやれと席につく。週末の朝の電車は空いていた。 隣の席にはやや天然パーマの眼鏡の男の子が座ってい…

ラーメン史に思いを馳せる 春木屋・川崎店

世の中にラーメンブームが来たのは何時だろう。記憶によれば1985年から90年頃ではないか。自分の手持ちの文庫「ラーメン大好き・東海林さだお著(新潮文庫)」は所版が1985年。「ベスト・オブ・ラーメン(文春ヴィジュアル文庫)」は1989年度版だ。まだネッ…

未だに健在、変わらぬ味 大井町・永楽

所要で世田谷区から東急大井町線に乗った。終点大井町にはどう見ても戦後を引きずっているとしか思えない、小さな古い飲食店街がある。 その中の一軒に、これまた映画のセットにでもなりそうな古びたラーメン屋がある。 三十年ほど前に会社の先輩Mさんが教…

目を見る人、見ない人

歳をとり人目が気にならなくなったからか、好奇心を常に持とうと心がけているせいか、街往く人や店舗などで見知らぬ人に気軽に話しかけてしまう。もちろんそこに自分の興味を惹くものがあるからだ。 しかしここは都会。話しかけられた方は、何だこいつは、と…

リカちゃん人形に腕時計

鉄道、プロペラの飛行機、自転車、カメラ、腕時計。どれも好きなものばかり。そればかりだと無秩序だがそこにある単語を並べると自分の好みの傾向は明らかだ。「メカもの」。 「メカもの」。メカニカルな動きをするものが好きなのだ。流石に鉄道も飛行機も所…

モノの見方は一つではない

音楽の旧訳聖書…。難しそうだな、そう身構えると、損をするのではないだろうか。なにせ少しでもその頁を開いてみるならば果てしない宇宙の広がりに接するのだから。 JSバッハの平均律クラヴィア曲集。上巻・下巻、計48曲。1オクターブにある12音。それぞれに…

水芭蕉を見て

♪夏が来れば思い出す。遥かな尾瀬、遠い空♪ 尾瀬にも行ったことがないのに、子供心に地名と共に記憶に残ったメロディ。透明でいてはかなさや寂しさすら感じさせるその歌は、清冽な水や緑色の風が吹いているであろう遥かな楽園への、夢の架け橋だった。 そん…

しがない仕事でも楽しいものです

35年続けた仕事は会社の提示した条件に納得し希望退職に応じて辞めた。「これは人のお役に立つ」と期待と興味を持って再就職した先は病気罹患により自己都合扱いで不本意ながら辞めた。その後は片手間で誰でもできる仕事をスローにやっている。しかしそのパ…

コロナ罹患から行動制限解除へ(横浜市)

夫婦して罹患したコロナ。罹患から10日経過して本日で家内とも行動制限が解除された。この期間を振り返ってみたい。尚、横浜市での罹患から医療までのアクセスはこちらに記した。(https://shirane3193.hatenablog.com/entry/2022/08/09/204115) 意外に容易に…

相棒みがき

コロナにかかり10日間の外出禁止。最初の3日で熱も下がり、あと一週間は何をしよう。読みかけていた本をよんだり、書きかけていたものを書き足したり。しかし納期も何もない、縛りが無いと人間ここまで堕落できるのか、といった具合に怠惰になる。家の中に居…

紙風船の男性

四人部屋でも常に入れ替わる病室のメンツ。ベッドのテーブルにうつ伏せていびきばかりかいていた斜め前の彼も、ある夜にスタッフの緊張感と共に処置室にベッドごと搬送された。彼が戻ることはもうなく、翌朝は他の方により私物は綺麗に片付けられた。 間を置…

破れてしまった風船

「ブラジルから見えたお方ですか?」 それは北関東のある街だった。桜並木の小さな川べりを歩いていたら楽しそうな会話が聞こえた。若い男女がベンチに腰掛けてコンビニスイーツを食べているのだった。いかにも自分たちの人生は今この一瞬が愉しい、そんな満…

脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(29)治療終了の日

2021年2月13日に入院し7月15日。5か月が経過していた。RMPV治療の5クールを予定通り終え、13回の放射線治療、そして2回の地固めの大量キロサイド療法も終えた。一通りやることはやった。仕上げは造影剤を体内に入れてCTで全身スキャン。脳の腫瘍はどうなった…

脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(28)大量キロサイド療法

RMPV療法を手始めとした一連の悪性リンパ腫治療も、放射線治療をも終えると最終段階だ。大量キロサイド療法と呼ばれるそれは、キロサイド(シタラビン)を大量に点滴投与するもの。シタラビンは急性白血病に使われるというが、悪性リンパ腫でも使われるとい…

珈琲とおにぎり コピ・ルアックの呪文

夫婦して罹患したコロナ、処方薬の効果もあり、ともに具合は今朝からよくなってきた。 自分は読み残していた本や再度読もうと思った本を書棚から持ってきて、解熱剤で熱が下がっては数ページ読んでは、又眠り。 昨日までは読書中心だったが、今日は少し時間…

コロナ罹患と治療に至るまで(横浜市)

オミクロン派生形BA5の猛威がマスコミを騒がせる中、流行に敏感ではない我が家のはずが、仲良く早速罹患した。 まずは家内。8月7日朝に体調不良を訴えた。37度がすぐに38度になった。市販解熱剤(タイレノール)を飲んでしのぐも効果は限定的だった。8月7日…

脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(27)放射線治療(2)治療

無用な緊張を避けるためか、とにかくリラックスしてもらうためか、放射線治療室の待合室はなぜかマイケル・ジャクソンからホール&オーツ。ワムからカルチャー・クラブ、バナナラマ。そんな1980年代の米英ポップミュージックが流れているのだった。放射線治…

脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(26)放射線治療(1)概要

RMPV療法自身は終了したが、自分の悪性リンパ腫治療のメニューとしては、次に放射線治療が待っている。放射線科医師による治療の概要と副作用についての念入りな説明があり、同意が求められた。 ・放射線治療の目的:脳内病変を制御する目的で脳全体に放射線…

救世主の出現か?

どうしても飲んでしまう。暑いせいか?ならば冬は飲まずにすもう。しかしあの爽快感とそれに続く満ち足りた思い。飲まぬと一日が終わった気もしない。 休肝日くらい作らないといけないと思う。数年前の人間ドックでのエコーでは脂肪肝も指摘されていた。いく…

焼き茄子を生姜醤油で頂きます

一年中スーパーにあるにもかかわらず、なぜ茄子は夏の野菜と言われるのだろう。しかし妻もスーパーで茄子を見て言うのだ。「あぁ夏だね、茄子が美味しそう」。 そうかな、自分は年中茄子を食材にしてきたし、妻も一年中それを食べてきたのだ。それに季節によ…

弘法も筆の誤り

点滴、注射、血液検査、輸血、この手の事が連なる自分のような病だと、いずれ腕の血管に「はて、どこに針を刺そうか」と看護師さんは思うようだ。幸いにして自分は腕と血管の太さは密かに自慢だった。特に右腕はぐっと親指を握りしめると明瞭に2本、浮き出て…

脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(25)「血液内科にて化学療法(8)」病院を去る日

第4と第5。残り2クールとなった。あと4週間か。それでRMPV療法は終わりだ。その後は放射線と大量キロサイド療法。 第2クールで炎症をおこし発熱の元となった静脈カテーテルを再度挿入する。2度目の血管造影室は緊張感もなかった。もう第3クールでの導尿感の…

一歩前 しずく 落とすな 松茸の笠

散歩の際に愛犬の放尿が細く長なり、結果的に所要時間も伸びてきたことに気づいていた。彼の歳は人の年齢にすれば自分と同じくらいだ。 サクサクと軽快に歩き、お好みの電柱を見つけると左後ろ足をひょいと上げて一気に放出。どうもそれが衰えつつなのか。こ…

四姉妹で誰が好き?と言われても

例え親が同じでも、四人の姉妹がいればそれぞれの性格は違うだろう。二人の娘しかいない我が家ですら、彼女たちはそれぞれ個性的で性格は大きく違うのだ。 四姉妹のうちの二人に会う機会があった。手にしたパンフレットには「情熱と枯淡の融合、作曲者の真骨…