日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

葉の花のおひたし

季節のものに反応するようになったのはやはり歳のせいだろうか。 春と秋は嬉しいもの。土地の恵みを味わう季節だ。息吹の春は山菜や野草。恵みの秋は野菜全般、きのこも良い。 季節を感じるかのようにそんな恵みを戴く時に思うようになった。「ああ、また新…

追憶の百名山を描く(12)・塩見岳

●始めに: 日本百名山。深田久弥氏が選んだ百の名峰。山岳文学としても素晴らしい書だが、著者の意とは反して、このハントがブームになって久しいようだ。自分は特に完登は目指していない。技術的にも気力的にも出来ない山があると知っている。ただ良い指標…

悪い癖が出ました・エクセル好き

表計算の定番ソフト、エクセル。会社生活を始めたのは1986年。当時オフィスには国産コンピュータが数台あるのみで、理系上がりの先輩がちょっとプログラムを組んで売り上げデータを入れたのだろう。「おー!」と課長をも含む皆から嘆息が漏れた。兎に角数字…

病の意味

あれは寒い夜だった。 ずっと頭に違和感を感じていた。再就職した新しい仕事の研修でも集中力に欠けた。ある日歩行中に転倒、その夜は食器を落としてしまい、慌てた妻は救急車を呼んだ。即座に取ったCTで脳腫瘍を告げられたがその辺りの記憶は混然としている…

追憶の百名山を描く(11)・丹沢山

●始めに: 日本百名山。深田久弥氏が選んだ百の名峰。山岳文学としても素晴らしい書だが、著者の意とは反して、このハントがブームになって久しいようだ。自分は特に完登は目指していない。技術的にも気力的にも出来ない山があると知っている。ただ良い指標…

熱意の塊

年末になると何故か耳にすることが多いベートーヴェンの交響曲第九番。単に「ダイク」と呼ばれる。最終楽章の中のほんの一部に過ぎない合唱「歓喜の歌」のみが街に流れ電波に乗るが、第1楽章から緩徐楽章もすべてを通して綿密。非の打ち所がない。第一楽章か…

スープカレーは癖になる?

ラーメンとカレーが日本人の二大国民食という話もよく言われる。何故だろう、自分はカレーとは縁が薄かった。カレーライスという食事は、おかずらしいものがない。なんだか手抜きの極み。申し訳程度の具材にカレー粉とメリケン粉だろう?そんな風に思ってい…

機関銃の快感

機関銃を持って「快感」といえば薬師丸ひろ子だろうか?しかし先日感じた快感はそれではない。 職場には岡山出身の職員さん、広島出身の職員さんがいる。彼女たちと話すときには、心地よく広島の言葉が出る。しかし彼女たちも横浜の生活が長い。こちらの言葉…

境界線

漢字にして三文字だが、境界線とは考えさせられる。線の向こうとこちらで何か違うのだろう。 自分が初めて境界線を意識したのは、大学入試だった。通っていた予備校の試験で出てくる結果表。志望校が射程内か外か、その境界線がAやBというアルファベットで示…

春がすぐそこに・菜の花パスタ

妻が職場で立派な菜の花を貰ってきた。同僚の方がプランターで育てたというものだった。スーパーで見かけるよりも大振りで、イキが良い。 これどうしようか、と聞くので即座にパスタと頭に浮かんだ。 味付けは「何とかの一つ覚え」。オリーブオイルとニンニ…

計画通り、新春佐野厄除けラン

三十年以上も昔、皆がまだお気楽な社員だった時代。四人のマウンテンバイク野郎どもは秩父の河原で自転車に興じ、焚き火をしてテントで寝た。小綺麗なたくさんの用品に囲まれて非日常を野山に求めるキャンブブームが後に来るとも想像できない頃だった。 当時…

チッキとライゼゲパック

BSで再放送をしているNHKの朝ドラを見ていた。それは1980年代初頭の作品で、今も現役、あるいは鬼籍に入られた懐かしい俳優さん達が出演されていた。終戦後の日本の社会で女性が自らの意思を持ち自分の価値観で自立していく、そんな話だった。1980年代初頭と…

ザイルパートナー

見事な呼吸だった。阿吽とはこれの事だと実感した。 近所の散歩道。家の外壁塗装だろうか足場を組み上げている現場があった。パイプで器用に組み立てる足場は見ているだけでも不安定だが、あれが崩れるとはあまり聞いたこともない。なるほどつなぎ目は専用の…

犬の仕草

犬と毎日過ごす。いつも一緒にいると体調は手に取るようにわかるし、彼の機嫌も日によって異なる。帰宅した時は扉の前で待っている。外出しようとすると空気を察して近づいてきて伸びあがって、連れて行けという。家に置いておくと彼はゴキゲンななめだろう…

新年早々ご苦労さま 雷電山

案の定薄暗い山だな そう彼は独りごとを言っていた。こんな山に登るやつはいないだろう、そう思ったようだが意外に山中では他の登山者に会ったようだ。青梅市のハイキングコースという看板を前に彼は頷いていた。 新年早々彼はなぜあまり楽しそうでない地味…

ありがとう母校・箱根駅伝

母校には二つの歌があった。校歌とカレッジソング。前者は式典時に歌われるものだったが学生食堂や購買部でもいつも流れていた。後者は学生の愛好歌で「カレソン」と呼ばれていた。飲み会などで興が乗ると誰からともなく自発的に歌われた。しかし自分はきち…

スイセンの小径 津森山

山を歩く気持ち。自分を目一杯勇気づけて登る山もあれば、しっかりとした計画も立てずに気楽に歩く山もあるだろう。前者には革靴に35から50リットルに近いザックが伴侶になるし後者はナイロン靴に25リットルでも持て余しそうだ。 山麓の風景をのんびり味わい…

謹賀新年・正月三題

年が明けた。今年はどんな年なのか。自分は周囲に生かされている、そう思う日々が続く。今年もよろしくお願いします、と万物に頭を下げる。 題一 : としおとこ 今年はウサギ年だ。干支が中国から来たと知ったのは仕事で中国系アメリカ人と話していた時。デ…

脛に傷あり・Wレバーの締め増し

Wレバーで変速する自転車に魅かれて長い時間が経った。小学生の頃の電飾のついたセミドロップハンドル自転車は今思えばトップチューブに今の自動車のATレバーのような変速レバーが付いていた。せいぜい5段変速だったのか。社会人になってからブームに乗って…

年末の挨拶

今年一年お世話になりました。来年もよろしくお願いします。 そう言って職員さんは一人また一人帰っていく。仕事をやり終えたという充足感を感じさせる顔であるし、実家に帰郷する明日からの休暇への期待も漂っている人もいる。 自分の今日の仕事も終えた。…

オバサマ達のチームワーク 竹岡式ラーメン寿

竹岡式ラーメン。竹岡は内房線の竹岡駅。久里浜金谷フェリーの波止場のすぐ北にある漁師集落。チャーシューの煮汁を作り湯で割るだけのスープ。店によっては乾麺を使う。そんな形式をもって「竹岡式」と言うらしい。忙しい漁師の家のオバサマ達が漁師さんの…

感謝の〆

12月を一年の終わりとするならば、今日で無事に今年は終わった、と感じた。 入院していた病院のある街にはこのあたりではなかなか気の利いた商店街がある。自転車も多く行きかい大学の附属高校もある。活気があるのだ。今日は年末らしくいつにもまして人が多…

駅そばシリーズ(13)三島駅・桃中軒

桃中軒はシリーズ(9)で書いたがそれは沼津駅だった。今回はお隣三島駅。三島には転勤で、新幹線通勤だった時期もある。在来線ホームにあるこの店は食べた記憶が薄い。今回は友人夫妻たちとのゴルフで三島に来た。会社を辞めた自分には暇だけは沢山ある。三島…

おそるべし千葉

仕事で頻繁に欧州・米州・中国と日本の間を行き来していた時代。2015年あたりまでだろうか。帰国便の成田へのアプローチは多くが九十九里海岸辺りから空港へ降下する。太平洋便ばかりでなく欧州便は阿武隈の山々を越えていったん太平洋上に出て旋回した。滑…

初・ダート!ジムニー

納車されてひと月も経たない。さっそくダートを走ってきた。前の形式の様な電子式切替ボダンではなくなり、シフトレバーの後ろに専用切替レバーがある。ゴツゴツとした手ごたえの中それを後ろにガッと引くとダッシュボードに四駆のマークが浮かび上がる。4つ…

冬の味 ‐ カブ・柚子胡椒・アボガドのパスタ

カブをどさりと大きな袋で頂いた。友人には家庭菜園を営む人も多い。鍋にしたり煮物にしたりと考える。一方妻は喜んでぬか漬けにしている。色々な料理で冬の味覚を満喫する。そして残ったカブ。パスタにしようと考えた。 冷蔵庫を見て使える具材で対応だ。様…

正体は何なのか?

師も走るというほど慌ただしい季節。冬至もやってくる。一年で一番日が短いことも手伝ってかあっという間に一日が終わってしまう。ボーっとしていると気づけば日めくりは一枚破られる。 テレビをつければ「本年のニュース振り返り。今年物故された著名人」な…

真摯なる職人さん

気がついた。自分は「職人さん」と呼ばれる人に弱いということに。職人と言ってもなにも伝統工芸の担い手ばかりではなく、見渡せば多く職人さんは身の回りにいる。 ・自転車屋さん。パンク修理は序の口で、スポーク調整・ホイールのブレ取り、ディレイラー調…

恩人の思い出 

雪が落ち着く季節。すぐに山麓には蕗の香りが高く足元にはワラビ。もう少し立てば田代に水芭蕉が見られるだろう。 こんな季節になると胸が躍る。春を迎えると空気も日に日に緩み水ぬるむことも感じるだろう。そんな和らぎそのものが魅力的ではあるが、胸が躍…

探しものは何ですか?

♪探しものは何ですか?見つけにくいものですか?♪ はい、林の中も谷の底も調べた。さすがに鞄の中も机の中はあり得ないので止めておいた。…まだまだ探す気だ。 全く手元も定まらないので、打球は左右に思うままに散ってゆく。だから右の林の間を、左の谷間を…