日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

カメラ・写真

風景点描・ランドナーと里山

自転車に興味が無ければどれも「チャリ」になるだろうが、自転車を趣味とする人はこの呼び方は好きではないだろう。ママチャリのチャリから来たのだろうけど、確かにあれを「軽快車」と呼んでもピンとこない。買い物の足としては相応しい愛称かもしれない。 …

風景点描 里山歩き

自分が転居した家にこんな表札を立てている。Maison de foret と。 「森の家」と言う意味だった。「山の家」か「森の家」か迷ったが森の家のほうが良い印象に思えた。次に Waldhutte にするかと悩んだ。フランス語かドイツ語かという選択肢だ。ドイツの森と…

風景点描 旧街道

旧街道を歩く事は楽しい。如何にも歩きやすそうなところを辿っている。しかし勿論ある時は谷あいから九十九折れで峠道にも至る。そして峠の前と後には狭い地形をうまく使って宿場町がある。そんな場所が今でもあるのならある程度観光地化されていることは覚…

風景点描・港町

いつしかシャッターは重みが無くなった。薄っぺらな板となり画面を触るだけとなった。確かな物が欲しくなる。古い一眼レフを引っ張り出す。白黒フィルムを入れる。自然にも人にも息遣いがある。光の中に浮かぶストーリーを写してみたいと思う。これを撮ろう…

散歩の友

仕事のない日はだらけてしまう。朝8時迄寝ることも多い。疲れがたまっているのかいくらでも寝られてしまう。毎晩21時には散歩して犬のフクちゃんは排泄をする。我慢は苦痛に思うが彼は翌朝やはり9時ごろまでは排泄をしない。ドッグフードの朝食を終えると大…

友人の個展

個展と言う言葉には憧れる。まずはこれが頭に浮かぶ。 ♪拝啓 いまはどんな絵 仕上げていますか 個展の案内が 嬉しかったの 美術学校の学生時代を振り返ったであろう松任谷由実はそう唄っていたっけ。青春の苦さを書いたであろうやや切ないメロディが浮かんで…

肌身離さず

今はそんな人は見ないだろう。首からお守りをぶら下げた姿など。映画・男はつらいよの寅さんくらいだろうか。が、これがロザリオとなると話は違うだろう。カトリック教徒ならば誰もが首から下げている。住んでいた横浜の街に数棟の大きな公団住宅があった。…

還暦のモデル

一日に五百人から千人はお客様がやってくる。自分の職場はこのあたりではなかなか人気のある施設だろう。決して観光を目的とした施設ではなく工場の一部をツアーとしてお客様に見てもらっているだけなのだが。 深い森の敷地内にはなかなか目を引くモニュメン…

モノクロの世界

現像に出していたモノクロフィルムが戻ってきた。カラーは一足先に戻ってきた。二台のニコン、絞り優先自動露出のFG20、マニュアル露出のFM2。それぞれにモノクロとカラーネガを装填し二台を首から下げて撮影した。もうモノクロ写真に拘る必要もない…

アナログの風景

フィルムが現像から戻ってきた。かつては街のカメラ店には置いてあったDPE現像システム機械も無くなってきたようだ。あの頃は即日仕上げを唄っていたがそれは店内に現像機があったからだ。いまカメラ店に行っても店内にあるのはデジタル画像を印刷する機…

指が覚えている

アナログレコードを業者に頼んでデジタルにした。デジタルの再生音にはあのプチプチと言うノイズまでもしっかり再現されている。そんなCDを聴きながらレコード盤をターンテーブルに載せて針を追い出すという一連の動作を思い出した。LP盤を聞くのだから…

F1ですか?

カメラと言えば今は誰もがスマホだろう。ズームもあるしレタッチまでしてくれるのだから。割と簡単に露出補正も出来る。フォーカスが合った前景と背景をぼかすこともやってくれればパンフォーカスも出来る。夜間撮影でもブレない。アンドロイドスマホをずっ…

192グラムの夢

カメラ、自動巻き腕時計、鉄道模型、自転車のパーツ・・。好きなものを上げていくとわかる。自分は精密なメカが好きなのだと。腕は二本しかないのに幾つ腕時計があるのだろう。父の遺品、叔父の香典返し、勤続二十五周年の記念品、欲しくなかったのに我が手…

道しるべ

会社員なりたての頃。昭和のモーレツの痕跡はもう無かったが、やはり自分も会社を中心に動いていた。男女雇用機会均等法の初年度に社会人になったが、世間はまだまだ男社会で今風に言えば「不適切」だらけだった。配属は海外営業部門で出張の機会もあり、か…

日本家屋

近所の谷戸に古民家がある。それは何処からか移設されたものだが当時の状態で保存されている。その回りもまた花木園と称して谷戸地形の自然が残っている。散歩がてらに妻と歩いてみた。 秋というのに暖かい。二人は共に露出した腕や足首を蚊に刺されていた。…

広場の孤独

そこは谷戸の地形を利用していた大きな公園だった。谷戸なので沢筋が丘陵地迄深く浸食している。そこには当然水の流れがある。そこに三つの池を作った県立公園だった。幼稚園の頃よくそこで遊んだ。当時住んでいた社宅から徒歩十五分だった。家族でピクニッ…

筆は揃えど

クレジットカードのポイントをマメに貯めていたのには訳があった。ちょっとした「大物」を買おうとしていた。二年間以上時間をかけ値動きを見ていた。しかしこれは株でも投資信託でもないので値の上下に一喜一憂しても仕方が無かった。「納得のできる上玉」…

心象風景を写し込む事

妻ととある梅林に出かけた。梅祭りもあと数日だった。バスに揺られて着いた梅園。梅はまだまだ盛りだった。山の南面がまるごと大きな梅園だった。色どりも豊かで見ていて飽きない。河津桜も咲き始めていた。今日は梅の里ということで首に下げて来たのが一眼…

物の捉え方が変わる?二眼レフ

天気の良い朝だ。ノルディックポールを手にして近所の公園をノルディックウォーク。外に出て歩いてみるものだ。古びた郵便ポストを前に「上からのぞき込んでいる」カメラマンが居た。 のぞき込むカメラはもちろん二眼レフだった。 「ローライですね」「そう…