日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

鉄道や旅を巡る雑感

モハに乗ってはならぬ

鉄道の中での暇つぶし。学生時代はウォークマン、いまならスマホで聞く音楽か。社会人なりたての頃は漫画雑誌。いつかそれは新聞になりビジネス書や自己啓発書になった。 しかしやはり音楽を聞くのが楽しい。スマホにメモリーカードを増設すればいくらでも好…

筑波山を見て走る・茨城サイクリング

サイクリングをしたルートを頭の中の地図で広げて見る。とぎれとぎれだと間を結びたくなる。またある点から全く違う点まで伸ばしてみたくなる。自分のサイクリングルートの決定はそんな過程を経る。JR宇都宮線古河駅から常磐線の土浦駅、いやその先の霞ケ浦…

横浜鶴見・点描

横浜市の一番東に位置する鶴見という土地に住んだ期間は幼稚園から小1まで、そして大学四年から、6年間の海外転勤を除き今日まで。40年を越えていた。街は随分と変わった。ずっとJR線を挟んでの末吉台地と呼ばれる西側の高台に住んでいる。昭和40年代初めの…

喜びと期待を乗せて

一番列車。その日の始発列車だろうが新たに開通した路線で初めて運行される列車でもあるだろう。今時新規に開通する鉄道路線などあるのだろうか。都心の地下鉄か、全国へ伸びていく新幹線網くらいだろう。 小学生の頃、横浜駅あたりまで行くと駅の手前で国鉄…

鉄道とツーリズム

鉄道ファンで読書が好きならば必ず出会うであろう作家さん、宮脇俊三氏。時は昭和50年代、時刻表に記載されていた旧国鉄の全路線を乗るという鉄道紀行文を世に出し、多くの鉄道エッセイが続いた。自分もワクワクして読んだ口だ。一体何冊手にしたか覚えてい…

特等席

電車に乗ったら何処が特等席だろう。自分の場合は決まっている。流石に運転席は無理なので、運転席のすぐ後ろだ。流れ去るレール。変わる信号、すれ違い、そして運転士の挙動。総てが楽しい。昔は運転席の真後ろに座れる車両もあった。京急旧600系あたりだっ…

つまらない夢二題

つまらない話だが、夢がある。二つある。 ● 一つ目の夢。もう50年以上、途切れぬ夢。 一度で良いから列車を運転してみたい。 出来れば単行の気動車だ。山梨の小淵沢から長野の小諸を走る小海線は憧れる。小淵沢から野辺山迄はのどかな高原列車だ。一区間、い…

旅の風景・分岐線

ゆっくりとランドナーを走らせる。目的地の港町は近いのか潮の香りがする。一時停止、踏切だ。 それは目を奪う風景だった。単線のレールがまっすぐに伸びていく。そしてそこから一本の単線レールが頼りなさそうに分岐していくのだった。 単線とはいえ前者の…

ジャガイモの入った焼きそば

焼きそば。大好物です。 メニューに困った時の昼飯のレパートリーの最終兵器かもしれません。スーパーのPB商品ならば3食茹で麺袋入りで100円しません。それに冷蔵庫に残った野菜と肉があればすぐに出来ます。しかし自分が外食で食べようと思うやきそばは、や…

特急ひたち 仙台行き

自分のあの3月11日は当時勤務していた静岡県の会社の建物の中だった。静岡県だ。東北からは5、600キロは離れているだろう。しかしそこで危機感を感じるほどの大きな地震で、ただ事ではないと生理的に思ったのだ。会社のメンバーへの害もなく、すぐに家族の安…

鉄分の暴走、迷走、妄想

テレビのワイドショー番組。東急東横線で珍しい列車が運行されるという事で踏切周辺に鉄道ファンが押し寄せ、ある者は遮断機によじ登り写真を撮影しようと試み列車の運行を止めたというニュースを流していました。東急電鉄の車両ではなく東京メトロの車両が…

近所の異国を走る 鶴見線から羽田まで

鶴見線。都会の中の、工業地帯の中のローカル線、と言われています。工場の始業と終業時間以外は確かに本数も少ないです。本線に加え大川支線と海芝浦支線。一昔前はチョコレート色の旧型国電も現役でしたが、今は103系の時代も去り205系が走っています。味…

いつまでもヒーローです

私が社会人になった時に引退したのですね。だからもう35年以上か・・。 随分と「看板スター」を張っていたように思うのです。1960年代のデビューでいて、吊りかけ式ではなくカルダン式の駆動方式。だから軽快でした。いかにも早そうな湘南型の正面2枚窓も生…

鉄の歓び スイッチバックを歩く 長坂駅

中央線。山梨県に入ってからはスイッチバックの駅がいくつかあります。もっともレールは残っているもののスイッチバック自体はもう使われていません。その意味で廃線とも、遺構とも言えます。 暑い盛りには生い茂る夏草に覆われ、北風の季節には寒風に草は枯…

鉄の歓び 新型DLに驚く 八王子駅

中央線の八王子駅はなかなか楽しい駅です。 見慣れた通勤型車両に加え甲州・信州へ旅人をいざなう特急も頻繁に来ます。ホームで南側に向いて立ち自分の乗るべき列車を待ちます。すると横浜の根岸から工業用液体を運んできた貨物列車もここで機関車の交換作業…

分割併合見学

「分割併合」。この言葉にピンときたならあなたは「鉄分豊富」なお方です。見学する貴方は間違えなく「鉄分過剰」なお方です。 首都圏で馴染みがあるとしたら高崎線の籠原駅。東北線の小金井駅、横須賀線の逗子駅・・・。首都圏ハイカーならば青梅線の拝島駅…

魔法の本

鉄道旅のやり方、というか、計画の仕方からキップの購入まで、随分変わりましたね。緑の窓口にて(あるいは予め)分厚い時刻表で行先迄の乗り継ぎを自分で検討し、窓口にて切符購入申込書にそれを記入する。駅員に手渡すと、駅員はその申込書を片手に、パタ…