日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

日々のスケッチ・随想

非課税世帯の憂鬱

非課税世帯。サラリーマンの頃は知らない単語だった。細かい定義はあるにせよ平易に言うならば年間の「収入」が100万円以下の世帯、と言う。 35年務めた会社は希望退職に応募して早期退職。3ヶ月後に就職した会社は研修期間中に病に罹患し試用期間で治療も終…

医者との付き合い 悪性リンパ腫その後

良い医者とは何だろう。症状に合わせた治療をしてくれる医師か。自分の納得のいく説明をしてくれる医師か。安心感を与えてくれる医師だろうか。 最初のポイントが最も大切だろうが、後者2点も重要だ。余り説明を受けぬままとにかく治療を受けて治癒。それは…

ちょっと好い風景

自分がバイクに乗っていた期間は18歳から25年間程度だろうか。乗り始めの数年は250ccの2気筒アメリカンバイクだったが後は一貫して200~250ccの単気筒のオフロードバイクだった。 欧州に転勤する前に、海外赴任が何年に及ぶかもわからなか…

「ありがとう」という名刺

小田急線のとある駅にて。一日の登山を予定通り終えて、綿の様に疲れ果てて駅のベンチに座っていた。改札の前には小田急系列のスーパーマーケットがあり、そこで500㏄ロング缶のみを仕入れて、ごくりと三口。陶然としていた。今日の山は絞られた。自分の限界…

短くしてよかった

「髪は長い友」そんなコピーと共に「髪」という漢字の右上の三本が順に消えていく。そんなテレビコマーシャルがあったと記憶している。もう20年も昔の話かもしれない。「叩いて生やす」、頭皮に刺激を与え血行を改善する、大御所俳優を使ったそんなCMもあっ…

再会のイタリアン

旅先で知人にばったり会う。そんな事はあるのだろうか? ましてやそれが日本ではなく外国で。もしそんなことがあればそれは何かの「啓示」に違いない、信心の無い自分のような人間でもそう思うほど稀有な例だろう。 家族四人で中部ヨーロッパの街を旅した時…

森の珈琲タイム

少し離れた場所に住む友人夫妻。所要で近所まで出かけた。出かける直前にその旨連絡したら今日はご不在ということ。しかし友人宅倉庫に預けているものを取りに行く必要があり立ち寄ったらドアノブに倉庫の鍵番号と共にメッセージがあった。 「今日は仕事先で…

しごかれた契約書

契約書。ドラフトを作成するのは法務部の仕事でも、それをお客様との間で合意に取り付けるのは、営業部の仕事だった。自分が所属していた前々職の会社の話だ。契約書自身かなり持って回った表現をするので、日本語でもその内容を理解して顧客と交渉し合意に…

今日も漬けて貰って、ありがとう

日本人で良かったな、と思うのは炊き立ての白いご飯をパクパク食べるときだろうか。おかずは主菜だが、脇役たる副菜も楽しい。主菜は美味しいがえてして重く、副菜で味覚の軌道修正をしているのではないか。ご飯パクパクは、むしろ副菜相手の時の方が多いか…

旅を巡る風景・コミュニケーション

サイクリングの旅。今回は駿河の国。新横浜から毎日、新幹線通勤で勤務していた三島の街。急ぐ必要のない自分は今日は鈍行で三島駅へ。そこで輪行袋からランドナーを取り出し組み立てる。いざ走行。そんなことで三島の街は、知らないところもない。我がラン…

旅を巡る風景・あやとり

都会の大きな駅から東海道を西に向かう中距離列車に乗った。こちらは自転車旅への途中。輪行袋に入れたランドナーを先頭車両の後部スペースに固定して、やれやれと席につく。週末の朝の電車は空いていた。 隣の席にはやや天然パーマの眼鏡の男の子が座ってい…

目を見る人、見ない人

歳をとり人目が気にならなくなったからか、好奇心を常に持とうと心がけているせいか、街往く人や店舗などで見知らぬ人に気軽に話しかけてしまう。もちろんそこに自分の興味を惹くものがあるからだ。 しかしここは都会。話しかけられた方は、何だこいつは、と…

リカちゃん人形に腕時計

鉄道、プロペラの飛行機、自転車、カメラ、腕時計。どれも好きなものばかり。そればかりだと無秩序だがそこにある単語を並べると自分の好みの傾向は明らかだ。「メカもの」。 「メカもの」。メカニカルな動きをするものが好きなのだ。流石に鉄道も飛行機も所…

モノの見方は一つではない

音楽の旧訳聖書…。難しそうだな、そう身構えると、損をするのではないだろうか。なにせ少しでもその頁を開いてみるならば果てしない宇宙の広がりに接するのだから。 JSバッハの平均律クラヴィア曲集。上巻・下巻、計48曲。1オクターブにある12音。それぞれに…

水芭蕉を見て

♪夏が来れば思い出す。遥かな尾瀬、遠い空♪ 尾瀬にも行ったことがないのに、子供心に地名と共に記憶に残ったメロディ。透明でいてはかなさや寂しさすら感じさせるその歌は、清冽な水や緑色の風が吹いているであろう遥かな楽園への、夢の架け橋だった。 そん…

しがない仕事でも楽しいものです

35年続けた仕事は会社の提示した条件に納得し希望退職に応じて辞めた。「これは人のお役に立つ」と期待と興味を持って再就職した先は病気罹患により自己都合扱いで不本意ながら辞めた。その後は片手間で誰でもできる仕事をスローにやっている。しかしそのパ…

破れてしまった風船

「ブラジルから見えたお方ですか?」 それは北関東のある街だった。桜並木の小さな川べりを歩いていたら楽しそうな会話が聞こえた。若い男女がベンチに腰掛けてコンビニスイーツを食べているのだった。いかにも自分たちの人生は今この一瞬が愉しい、そんな満…

珈琲とおにぎり コピ・ルアックの呪文

夫婦して罹患したコロナ、処方薬の効果もあり、ともに具合は今朝からよくなってきた。 自分は読み残していた本や再度読もうと思った本を書棚から持ってきて、解熱剤で熱が下がっては数ページ読んでは、又眠り。 昨日までは読書中心だったが、今日は少し時間…

救世主の出現か?

どうしても飲んでしまう。暑いせいか?ならば冬は飲まずにすもう。しかしあの爽快感とそれに続く満ち足りた思い。飲まぬと一日が終わった気もしない。 休肝日くらい作らないといけないと思う。数年前の人間ドックでのエコーでは脂肪肝も指摘されていた。いく…

焼き茄子を生姜醤油で頂きます

一年中スーパーにあるにもかかわらず、なぜ茄子は夏の野菜と言われるのだろう。しかし妻もスーパーで茄子を見て言うのだ。「あぁ夏だね、茄子が美味しそう」。 そうかな、自分は年中茄子を食材にしてきたし、妻も一年中それを食べてきたのだ。それに季節によ…

一歩前 しずく 落とすな 松茸の笠

散歩の際に愛犬の放尿が細く長なり、結果的に所要時間も伸びてきたことに気づいていた。彼の歳は人の年齢にすれば自分と同じくらいだ。 サクサクと軽快に歩き、お好みの電柱を見つけると左後ろ足をひょいと上げて一気に放出。どうもそれが衰えつつなのか。こ…

生粋のスバリスト!

スタジオジブリの映画「風立ちぬ」。飛行機技師・堀越二郎を描いたこの映画を自分は見ていない。彼ばかりが何故映画の主人公なのかも分からないし、他にも自分の持っているイメージが壊れぬかと思ったのだ。 昭和三十年代の生まれの男子なら、子供の頃にはま…

暑い夏に日本一暑い町の山へ・太田市金山

陽炎がアスファルトから湧き上がる。路面にまいた水はすぐに蒸発、そんな光景が頭に勝手に浮かび上がる。それは埼玉県熊谷市であり、お隣の群馬県伊勢崎市、太田市であり、館林市でもあり。テレビのニュースでは毎夏報じられる。40度を超えるという気温の日…

鰻を食べて乗り切ろう

自分が小学校高学年から中学・高校にかけて、最も好きな作家は北杜夫だった。軽妙な文章、ユーモア、そしてナイーブな感性。エッセイから純文学まで。「どくとるマンボウ航海記」から「楡家の人々」迄。文章を覚えるほど読んだものだ。信州大学、それに松本…

もっと光を・不名誉な薬たち

暑い暑い。夏はたまらない。少し外に出るだけで玉の汗。帰宅したら冷蔵庫をまず開ける。すると目に飛び込んでくるではないか、よく冷えたビール。あぁ欲しいな。しかしまだ日が高い。仕方ない、冷やした炭酸水を注いで一気に飲み干し溜飲を下げる。 ビールが…

オレンジのカード・認知症サポーター

職場にお婆さんがやってきた。いや、見ず知らずの人に連れられて来たのだった。晩秋の夕暮れは真っ暗で、外は既に寒かった。どうも自分の家が分からないようだ。職員が正面から対応をする。 「お婆さんのおうちは何処ですか?」「何処へ行こうとしていたので…

エースの登板

カーンと上がったレフトフライ。 「お前、もう少し前じゃ、前に出ろ!」 そんな声に反応してか、体がビクッと前に出てクラブを構えると、なんと、ボールは嘘のように自分のグローブに入った。 「おお、ええ捕球じゃったなぁ」 それは大学1年の体育の授業での…

お義父さんのボール

余り高く上がらないようにティーは低めにセットする。朝一番のホールではえてして振ってしまい大火傷をする、それが自分のパターンなのだ。 出鼻だけはくじかれまい、と、いつしか最初のホールはドライバではなく5番ウッドを使うようになった。これならば火…

暑中お見舞申し上げます

文月になった。今年は水無月の頃から早くも夏真っ盛り…。 懐かしいキャンディーズの歌が頭に浮かぶ。恋する女の子の胸の内を歌った曲は小学生には理解できなかったが、冒頭フレーズは今でも錆びずに輝くし、3人のハモリも素敵だった。 歌の通り。確かに、本…

好奇心もほどほどに

子供の頃は沢山の好奇心がありますね。なにせ身の回りには知らない事ばかりだから。NHKで放映されていた「できるかな」。進行役のノッポさんは、そんな子供の好奇心をパントマイム的な可笑しさを交えて実現してくれていましたね。自分は子供の頃ノッポさんに…