日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧

楽しい鉄道旅

高原の駅から新宿駅に向かう特急に乗っていた。柄にもなくビジネス書を手にしているのは仕事を進めるにあたって何かをしなくてはいけないからだった。しかしその何かが勤務を始めて日の浅い自分にはまだ分からない。解決の手法が本にはないだろうか。 電車の…

ありがとう、ハチの巣

やたらと蜂が飛んでいる。それもアシナガバチだった。これでは庭仕事も落ち着かない。刺されたくないな。巣は何処だろう。屋根の裏にみつけた。まだ小さい巣だが放っておくと大きくなるだろう。 眼鏡、ヘルメットにネット、長袖服と完全武装をして脚立に跨り…

揃うだろうか

ハギはダルマハギ。キキョウはシボリキキョウと小ぶりなものが、ナデシコはカワラナデシコが我が家の庭で日々を過ごしている。オバナとはススキだがどうも風に揺れる様が寂しくて余り庭には来てほしくない。しかしそこら中に姿を見る事が出来る。クズは蔓性…

見栄をはる

萩本欽一といえばある意味昭和の喜劇王だったようにも思う。ドリフターズよりは少し前だっただろうか、コント五十五号のコントはテレビでも放映されていた。自分がテレビで初めて見たコントは、キンちゃんジローさんというコント五十五号によるものだった。…

庭のレンゲショウマ

八ヶ岳南麓の高原に移住した際にこんな希望を持っていた。庭を、小さな森のようにようにしたい、と。園芸種ではなく広葉樹と野草で彩りたかった。木の形を自然に任せて、整えることはしない。枝が折れない程度に、木々が甲斐駒から鳳凰三山への眺めを邪魔し…

小さな赤い野菜

一枚の絵を壁に掛けている。それはピーマンを描いた絵であり、こんな但し書きがある。「元気に楽しく 過ごしたい」と。 何故ピーマンを、それも赤ピーマンを書いたのかは分からない。画用紙の端に小さな紙きれが張ってありそこに絵の作者の名前が癖のある字…

風景点描・ランドナーと里山

自転車に興味が無ければどれも「チャリ」になるだろうが、自転車を趣味とする人はこの呼び方は好きではないだろう。ママチャリのチャリから来たのだろうけど、確かにあれを「軽快車」と呼んでもピンとこない。買い物の足としては相応しい愛称かもしれない。 …

焼肉大作戦

おいおい、その程度にしてほしいな。何も「特選」でなくて「上」でなくとも良いだろ?何事も無印が良いよな。・・無煙と言いながらも煙は上がる。煙がなければこの料理は成立しえないしその煙りもまた味の一つだから。漂う煙に燻されながら考える。 そうだ、…

スケッチを練る朝

そこは森の中だった。静かなジャズピアノが流れている。ビル・エヴァンスかな?いやマッコイ・タイナーかもしれない。 森のパン屋、そう名付けている。そんなパン屋は我が家の周りに沢山ある。何しろ八ヶ岳南麓はベーカリー、ブーランジェリー、そしてパン屋…

待ち遠しいぞ

今は様々な情報をネットから得るようになった。買い物のサイトでも、動画サイトでも自分の閲覧記録をもとに「これぞ」というものを「推して」くる。ありがたいのか困り者かは考えようだろう。アダルト系のサイトを閲覧でもすればそれに類するものが推されて…

山の飯

山で食べるご飯。山小屋に泊まれば食事付きを頼める。しかしテント山行や避難小屋を使う前提だと食事は自炊となる。そんな自炊の山の食事は「山メシ」と呼ばれている。 オフロードバイクでのキャンプツーリングからアウトドアの世界に入った自分は最初からミ…

子どもから大人へ、そして…

テレビを見る時に何時も欠かせなくなった。タオル、ハンカチ。手元に無ければティッシュペーパー。辛い食べ物が好きだから自分が作る料理にはほぼ入るものは唐辛子。食事をしながらテレビを見る事も多いので、辛い料理で汗が出る。それもあるが激辛な食べ物…

ヤマドリ

え、もしかして?なんで飛ばないの?そう思った。慎重に近づいてみる。するとトトトトト・・・と駆け足で林の中に飛び込んでしまった。 ネットで調べてみるとこう書かれている。「鳥綱キジ目キジ科ヤマドリ属に分類される鳥類。日本の固有種。名前は有名だが…

楽しくなくなった場所

あまりに広い。行きたい店は何処なのだろう。探すのにも歩くのにもすっかり疲れ果てた。仕事帰りに寄る場所ではないな、そう思った。平日の夕方では人混みはそうでもないはずだがやはり人波に気を使わないと歩けないのだった。 郊外型の大型ショッピングモー…

甲斐からの山・ギネスブックの鳳凰山

・鳳凰三山・薬師岳2780メートル 山梨県南アルプス市・韮崎市 疲れ果てていた。ザックも重いけれどもう歩きたくはない。しかし歩かなければ到着しないのだから仕方ない。あと一時間頑張って下れば駐車場に着くはずだけれど、あたかも回転する球体の上をただ…

黒い手帳・桃色の本

父は何時までこの部屋で過ごしていたのだろう・・。猛烈サラリーマン、そんな言葉が昭和の会社員には使われていた。昭和もスパンは長いがそれは昭和四十年代から五十年代半ばくらいまでではないだろうか。すし詰めの満員電車、扉を閉めるために人を押し込む…

ワインと珈琲

重い、軽い、深い、スッキリ、苦い、酸っぱい、様々な形容詞に飾られる愛すべき飲み物。ワインと珈琲だ。 ワインとはオシャレでスノッブなお酒。学生の頃はそんな印象を持っていたが今では日常品だ。自分がワインを毎日のページの中で飲むようになったのはや…

くりのみち

栗が落ちているよ。そうフクは立ち止まり教えてくれる。いつもの散歩道だった。甲斐駒ケ岳には一点の曇りもなく今日はあの岩襖の山頂までがよく見えた。懐かしい山だ。山頂には石の祠があったように思う。夏らしく日差しは強いが空気に輪郭があった。 確かに…

夢に触る

特に毎週この日と決めて行っているわけではないけれど振れかえれば月に二・三回は通っているように思う。プールの話だ。子供の頃に背泳ぎだけは出来たがあとは泳げなかった。息継ぎが下手なのだろう。平泳ぎで人生始めて25メートルを泳げたのはなんと数ヶ月…

大きな包み

人込みを歩いて小腹がすいた。そこは渋谷の街の中。この雑踏の中を目的地に行くまでにはさらなるエネルギーが必要に思えた。たくさんある自身の脂肪を使えばいいのに、また何かを食べたくなる。人間とは悲しい動物だ。 いつもなら駅の立ち食いそば屋だろうけ…

夏祭り

丁度昨年の今日頃だったか、所用で駅に出た。駅前にコーンが立ち警備員が居た。その日は駅前の商店街のお祭りだった。午前中から夜二十時迄。普段はほとんどシャッターが下りた通りにキッチンカーがずらりと並び、広場では音楽会があり、お神輿も出る、そん…

山の店

「新人歓迎フェア」、そう店頭に書かれていた。それはたぶん大学の山岳部かワンゲル部の、いやもしかしたら高校の山岳部もあるかもしれないが、そこの新入部員のことを指すのだろうな、そう思いながら店に入った。壁に沢山のザックが掛かっていてそれをどけ…

草津の湯

♪ババンババンバンバン そう唄っていたな。ブラウン管の向こうでカトチャンとチョーさん達が。もう一つある。チョイナーチョイナーと。自分ならアー、ドッコイショと入れたくなるけれど、女性の声でこの囃子ことばが唄われると歌が優しくなるように思う。 自…

夢み心地

ああ、こんな風に聞こえるのだな。何と柔らかい音なのか。今初めて聞いたわけでもないのに久しぶりに耳に届いたら、そう思うのだった。バッハの平均律クラヴィア曲集。クラヴィアとは鍵盤楽器。バッハが作曲をした当時はチェンバロだったのだろう。今ではピ…

高原のお弁当

駅弁とは何とも風情がある。今でこそ違うけれど、まずその駅でしか売ってなかった。だから駅弁とその鉄道そして駅は一連の記憶として頭の中に残る。そんな駅はたいがい風光明媚な場所や、鉄道の要所にあるのだった。 有名なものはなんだろう。函館本線の森駅…

教室通い

ただ楽曲を耳で拾い、聞き取れないコードはネットで探し、ひたすら曲を覚えて弾く。勿論そのうちに自己流のフレーズもでてくるけれどルートに加え三度と五度、そして時にテンション音をいれたりしてなんとかそれらしくする・・。あとは二本指で刻んだり親指…

デート

六十歳を越えただろうオジさんに二十代と見える若い女の子が連れ立って歩いている。世間様にどう思われるだろう。あのオヤジ、若い子の肩を抱いているぜ、抱擁までしてるな。全くスケベ親父め!パパ活か?と思う方もいるかもしれぬ。 しかしそんな二人の顔を…

スマートウォッチ

腕は二本しかないのに腕時計は何本持っているのだろう。そもそも高級なものは1本もない。スイス製は廉価なブランドのものが1本。残りは国産。登山用のものを除くとファッション性に寄ったものも太陽電池で動く実用的なものもある。父の遺品や叔父の葬儀返…

情報化社会

知らない街を走っている。ハンドルを握りながらこのあたりで何か美味しいものはないかなあ、そう言うと家内はスマホを取り出す。ここにこんな店が。でも星が三つしかない。それでもいいのだろうが、それは評価の高い店が良いように思う。 レストラン、飲食店…

八王子駅の夜

八王子駅のホームに一体何度乗り降りしたのかは数えたこともない。 横浜市民だった自分にとって八王子とは登山と結びついていた。この駅で横浜から来た電車を降りて乗り換えの階段を登り中央線を西へ向かうホームに乗り換える。乗り換えの陸橋が長いのはその…