日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

コロナ罹患と治療に至るまで(横浜市)

オミクロン派生形BA5の猛威がマスコミを騒がせる中、流行に敏感ではない我が家のはずが、仲良く早速罹患した。

まずは家内。8月7日朝に体調不良を訴えた。37度がすぐに38度になった。市販解熱剤(タイレノール)を飲んでしのぐも効果は限定的だった。8月7日夜より加療中。

自分。家内の症状を見て、即座に無料PCRを受診。翌日8日に「陽性」と判明。発熱外来のオンライン診断を受け、薬局から薬を届けてもらう段取りを組んだ。8月8日夜から加療中。

発熱外来については「医療のひっ迫」という名の下でいろいろ報じられている。横浜市の場合はどうなのだろう。自分達夫婦を例にして、まとめたい。

1・時間軸。

家内は発症日(起点をN日と記する)の夕刻より治療開始、自分はN+1日で発症確認、同日に治療開始。

・家内: 自覚症状により発熱外来を受診。同日に外来予約が取れ、その場で院外でPCR検査、2時間で陽性判明。(発病N日。検査N日、結果判明N日、治療(投薬)開始N日)
・自分: 家内の自覚症状時点では一切症状なし。仕事の事もあり、ただちに近所の無料PCR検査予約。同日に予約が取れ翌日に陽性判明。発熱外来受診へ。(検査N日、結果判明N+1日、発熱外来オンライン診療N+1日、治療開始(N+1日)


2・発熱外来 予約と診察
横浜市のサイトによると、市のコールセンターは電話がつながりにくいという事。まずはかかりつけ医はリストの医療機関で相談を。とある。https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/yobosesshu/kansensho/ncov-soudan.html
医療機関一覧はこちら。https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/yobosesshu/kansensho/coronavirus/hatsunetsu_iryou.html

家内の場合は何軒か電話をしてみたが、夏休み、電話が通じない。当日予約はやっていない。そんなトライ&エラーがしばらく続いた。やっと見つけたのは自分が以前かかっていた地元の総合病院。予約枠が空いているという事で午後イチを予約。まずはPCR検査。陽性ならば医師とのリモート診断。 結果は2時間で陽性と判明。その後の医師とのリモート診断はなく、「市販薬でも良いですが、ご入用なら処方箋だせますよ」とのこと。夕刻に処方箋を取りに行き薬を得た。PCR技士が医師だったのかは分からないが、何度か行われたヒアリング結果での処方箋だろう。保健所への陽性届け出は自らでやるようにということだった。

自分の場合はすでにコロナ陽性が判明していた。上記と同じ医療機関リストを再び絨毯爆撃。これも家内とは異なるが受診履歴のある病院が対応可能と分かった。陽性者と分かっていれば来院は不可。電話によるリモート診断に応じてくれることが判明。WEBでの情報入力があるが、PCR検査結果のスクリーンショット、保健証写し、身分証写しをも併せてWEBから入力。保健所への届け出は病院がやってくれるという。そのための情報確認の電話に加え、夕刻には医師からの電話診療があった。同日中に薬局から薬を持ってくる。ポストに夜20時前には投函された。

症状
家内:N 1日 発熱39度まで。のどの痛み、咳
自分:N+1日 発熱殆どなし。(夜に37度程度)、喉の不快感、咳


3・処方内容

家内: 
解熱剤(頓服):ロキソプロフェン
扁桃腺の腫れ(五日分)・のどの痛み:トランサミン
咳止め(五日分): アスペリン
痰きり(五日分): カルボシステイン

自分:
解熱剤 (頓服): カロナール
扁桃腺の腫れ : なし
咳止め(7日分): アスベリン
痰きり(7日分): カルボシステイン、アンプロキソール

4・追記
・コロナの発熱にはロキソプロフェン製剤ではなくアセトアミノフェンやイブプロフェィン製剤がいいと聞いていたが、家内の医者によると、アセトアミノフェン製剤のカロナールもひっ迫しており、解熱剤なら何でも可能、と言う話だった。実際に家内にはロキソプロフェンが処方された。自分はカロナールだった。


・娘が3か月前にコロナに罹患した際は上記に加え抗アレルギー剤も処方されたという。基礎疾患(ぜんそく)を持っているので処方について聞くと、症状を伺う限り不要でしょう、とのこと。安心する。

5・所感
発熱外来のひっ迫が声高の中、共にN日、ないしN+1日で検査・診断・処方薬を手に入れることが出来た。検査の仕組み、リモート診断、薬剤のデリバリー。思ったよりも早く事が進み驚いている。どちらの病院も、重症化したら連絡を、と言う事だった。ありがたい。発症から治療まで1日で収まるとは正直思っていなかった。マスコミは危機感を煽りすぎではないか。

第一回目のコロナワクチン予約の際の混沌さはカオスだったが、それは見る間に改善し、二回目三回目四回目とワクチン予約もスムースだった。こうして実際にコロナに罹患しても、WEBサイトやリモート診断などのIT技術の進化に支えられていることを実感した。すべてのシステムは、完全ではないかもしれないが、ブラッシュアップされていた。ありがたい話だ。

処方された薬は、いずれも自分にはなじみ深いものばかりだった。風邪の諸症状に処方される薬ばかり。抗体カクテル療法とか、色々話題になったが少なくとも自分達には処方されなかった。それほど重篤な状況ではないのか。家内はワクチン3度、自分は4度接種済み。4度目はN-3日での接種ではあるが、この差が発症時間差なのか、症状の差なのか。これもわからない。、

食料・飲料は自分のPCR結果の出る前に辛うじて多めに手に入れた。これからはネットスーパーだろう。しかし、ネットスーパーにせよ医療にせよ、ITに気楽に触れることのできない世代は一体どのように取り組むのだろう。自分の母の事も頭に浮かぶ。自分が動かなくてはいけないが、10日間は行動禁止だ。外出もままならない。ITリテラシーが欠かせない。

願わくばこの10日間に何もない事を。そして医療体制構築をしていただいた行政にも、なによりも最前線の医療関係者の奮闘にはただただ感謝しかない。

処方された薬はいずれもお馴染みさん。風邪の諸症状を抑える薬だ。強いていえば抗アレルギー剤も抗生物質はなかったが。