山歩きとアマチュア無線の仲間で計4人、群馬は赤城山を歩きました。最高峰の黒檜山ではなく、未踏の荒山(1572m)としました。
歩き始めてしばらくでガスの中となりました。霧の山歩きも久しぶりです。上からの雨滴でもないのにジャケットは何時しか濡れています。しかし高度を上げるとそれは明瞭な雨粒になりました。レインウェアに着替えるか、そんなことを考えていると尾根の斜度が弱まり、山頂でした。
雨は何時しか上がりました。じっとしていると寒くて体が震えます。標高も高いですが、もう、確かにそんな季節なのです。乾いた下着に着替えてほっとします。
共に歩いた3名は自分も含め皆アマチュア無線家。山頂からはそれぞれ異なった周波数と電波形式でオンエアをしました。
下山にかかると、やはり紅葉が見事です。車道から見上げる荒山が、さっきはあそこに立っていたのか、と思わせるほど、立派な姿でした。
霧の赤城山。秋の盛りはもう少しか。しかしこの冷たい空気。霧の粒子は手に取るとしっとりとしたビロードのようなモノです。いや、そう思うだけで、手に取ることは出来ないのです。しかしいずれはその粒子の角がもっと立ってくる・・・。
そう、上越国境が近いこの山に、白い冬の使者が来るのもそう遠くない話かもしれません。
(2021年10月31日登山)