日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

ついに山梨県へ サイクルツーリング

私の「とある」サイクリング計画実現に向けての第2弾、自宅からの自転車軌跡一筆書き、その軌跡を西に伸ばそう計画で、ついに山梨県まで足跡(自転車だから輪跡?)を伸ばしました。

前回は府中市是政から高尾駅往復52キロのランでした。今日はそれを西へ。朝から高尾駅まで車で遠征。今日は峠越えもあるし変速を多くすると想定されたので、前回のフレンチロードではなくランドナーをパートナーに選びました。このランドナーは前3枚あります。ローローのギア比は1:1より軽いのです。よって急坂にも強いし、インデックス式のリアディレイラーなので変速性能が良いです。それに日本の田舎道を走るのは、ランドナーしかない!そう思うのです。

高尾駅そばのコインパーキングで自転車を組み立てて、前回の高尾駅までいったん戻ります。ここで前回のランのタスキを受け取るわけです。2週間前に仲間と登った高尾山。今回は自転車でその山稜の一角である大垂水峠を越えて、相模湖駅に降りてから、県境を越えて上野原市を目指す、という概要でした。

できれば国道20号線の走行は避けたかったのですが、2つの理由で国道20号を選んだのです。一つは、大垂水峠を自転車でも越えたかったという点。自分たちの世代にはこの峠はバイクでステップから火花を散らして走るところ、そんなライダーの中でも峠ヤの憧れの場所でした。むろん昔からのサイクルツーリストにもあまりにも有名で初歩的な峠だったのです。そんな峠ならやはりランドナーに乗っているのなら超えるべき。そうずっと思っていたのです。二つ目は、他の迂回ルートが魅力的ではなかったという点。津久井湖と相模湖を辿るのですが、結局バス通りを往くだけです。ならば大垂水峠でしょう。

懸念していた大垂水峠はフロントインナーをミドルのままであっけなく超えました。これも高尾側から登れば容易であることは事前の地形図確認でわかっていました。地形図と自分の脚力の相関性が把握できました。

寒い位の秋の風を受けながら相模湖駅へ向けて一気に200m下る。途中で、登りで暑くて脱いだ薄手のウィンドブレーカを羽織ります。しかし風は容赦なく冷たい。あまつさえ、風が直接当たる下腹部迄痛くなってきました。相模湖駅先のコンビニでトイレを借ります。温かい飲み物が美味しい。

バイクに跨ってこの道を飛ばしていた自分を思い出すのです。確かに相模湖から西へ向かう国道20号線、いったい何度山梨やその先の長野へ行ったことか。また当時は親が富山に転勤していたので都度この道を辿って富山迄走ったのです。乗り物が車に変わったのは社会人になり家庭を持ってからです。それからも数えられないほど走った道。近い感覚でもバイクと自転車はやはり違うのです。速度感が違う。伴って風景の流れの違いとして脳にインプットされる情報量が異なるのです。

藤野駅を越えて、南へ弁天橋をルートに選びました。藤野から上野原の間は国道20号線は微妙にアップダウンを繰り返すのです。できるだけ高低差のないルートを事前に調べた結果のルートがこれでした。

相模川の上流、奥相模湖桂川にいつしか名前が変わるころに県境を越えました。寂道に県境標識はありませんでした。しかし、心の中でガッツポーズです。「ついに自転車で山梨県に至った。自宅から山梨が一本の糸につながった!」

桂川は大きく淀んでいまだ奥相模湖の風情があります。桂川橋で川の北側に向かうとJR上野原駅です。そう、ここは山梨県上野原市

「やったな・・・」

満足の独り言。ここで軽く昼食をとり、更にその先、四方津駅梁川駅を目指そうと思いましたが、パラパラと雨の気配でした。天気予報よりも数時間早いですが、雨天を走るほどのストイックさもありません。この先まだ旅は続けなくてはいけません。焦る必要も、ありません。

上野原駅ランドナーをバラシ、輪行袋に入れて13:32の上り高尾行を待ちました。

走行距離は30キロにも満たないのです。しかし過去の自分と今の自分を結びつける時空列をそこに加えるのであれば、長い旅でした。充実のランでした。

写真 
●のんびりと峠を登る。時速9.8キロか!
大垂水峠、自分の脚で超えたのは始めてだ。(登山は除く)
●藤野からは奥相模湖を南岸に渡った。
ランドナーには帆布のサイクリングバック!
●沿道に柿の木が秋を感じさせてくれます
上野原駅輪行袋ランドナーを収めました。エンドや変速機への影響をなくすべく後輪はそのままにしておきたい。そんなことでこの車はずっとフロントフォーク抜きだけという簡易輪行です。

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