いつしか3月3日です。「ひな祭り」です。娘たちは家を出たのにもかかわらず家内は例年のごとくひな人形を飾りつけました。
自分は何も言うことはないのです。荷の上げ下ろしを手伝うだけ。ひな祭りも、10年、いやもっと前は家庭にとっても重要な行事でしたが、結婚、あるいは独り立ちした彼女たちの居ない今では主のない行事となり、家内の意気込み達成、あるいはある種の自己満足?の世界になったのです。
スーパーに行って今宵の夕飯を考えます。この時期だからこそ、「菜の花」が売られています。季節のモノには弱い。早速買いました。メニューは後付けです。
菜の花か。煮物はもう先日やったな。炊き込みご飯もやったな。天婦羅はめんどくさいな・・・。何するかな。
そうか、菜の花のピザ、美味しそうです。しかし行事の沢山あった今日は生地から作る気もしないのです。
しかしスーパーは用意が良いですね。プレーンのピザ生地が売られています。今日はこれです。具はこちらの自由で・・。ということでお手抜きな市販生地で作る「菜の花」ピザです。
・ソースはジェノベーゼとトマトソースの2種類。いずれも市販品。
・具は菜の花に加え、玉ねぎスライス、ピーマンスライス、ぶなしめじ、それにジャコ(しらす干し)。指先大のモッツアレラチーズも安売りしていましたのでこれも使いましょう。
・ベースのソースは違いますが、それぞれジェノベーゼ、トマトソースを敷いて、そこに具を載せます。ジェノベーゼにはカットトマトも載せました。
・これ迄の経験から野菜陣営から水分が出て味が薄まるのです。今日は焼く前に塩を少し振りました。
・また、焼く前にオリーブオイルをすこしピザ全体に回してみました。
・最後の一枚は、ハーフ&ハーフ。ベーコンと菜の花のトマトソースと、チーズと蜂蜜です。チーズはとろけるチーズと上記の小さなモッツアレラです。蜂蜜は焦げるので、焦げ目をつけたいという意思がない限りは食べる前に塗ります。今回は焦げ目なしで。
・写真に取り損ねましたが最初の2枚はいただく前に胡椒と共にイタリアンパセリを載せました。
さて、市販のピザ生地ですが、薄手と厚め。手作り生地ほどの美味しさはないのですが、なかなかイケます。やはり宅配ピザ屋の出番は遠のきます。粉を混ぜてイースト菌発酵させて生地を寝かして、麺棒で丸く伸ばして・・・。もちろんこれが都度出来ればベストですが、やはり手を抜きたい時は抜きましょう。市販生地でもそれなりに美味しいのですから。
年寄り夫妻には量が多い。しかし、どれも美味い。二人とも食べるのが好きなので、いつしか食べつくしていました。 おそるべし。
3月3日、ぼんぼりに明かりはつかず、代わりにオーブンに火がともりました。ピザの上を飾ったのは桃の花ではなく、菜の花となりました。しかし ♪「今日は楽しい「ピザ祭り」」♪ だったのです。簡単に作れるという事を良い理由にして、子供の成長を願うのではなく、自分たちの「腹の成長」を実践してしまいした。