日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

耳が良くないと、いつまでも三流です

必要があり、とある曲をなぞっています。

70年代前半の音源ですが、プロデューサーの意図したミックスなのか、自分の耳が悪いのか、なかなかベースラインを拾えません。ベースは全体の音に埋まっている感じです。・・しかし何とか雰囲気を拾ってグルーブを出さなくてはいけません。

そんな時自分はこれまでは動画サイトでした。大概曲名とBass Coverと入れると、達者な方がベースを実際に弾いている映像にヒットして、自分はそれをなぞる、そこから美味しいとこだけ頂く・・そんな風にしてこれ迄の課題に対応していたのです。バンドのメンバーが聞いたらたまげる事でしょう。

今やろうとしている曲はマイナーなのか、ベースカバーしている動画もなく、色々な人がカバーしている版をきいてコピろうとしています。幸いにコード譜だけはネットでみつけられたので最悪どうにもなりそうですがなかなかフレーズが入ってこない。

そして登場してくるのが、ヘッドフォンギターアンプ。音源のLINE-OUTとギターの入力をミックスしてヘッドフォンで聞かせてくれます。ヘッドフォンなのでスピーカーよりは音がしっかり聞こえる・・・はずです。

ヘッドフォンで音源とベースの音が同時に聞こえればよい訳です。実際ベースアンプにLINE-IN端子がついている練習用の小型アンプもありますが、自分のアンプにはない機能でした。まだ前々職についていたころ、こんなもの簡単にベースアンプを改造して付けてしまおう、と思い回路図案を書いて、会社の電子回路技術者の意見を求めたのです。するとオーディオとエレキベースの出力信号のインピーダンスが違うので何らかの変換回路が必要、という事をいわれました。オペアンプを使うのかな?こちらは所詮へなちょこなアマチュア無線技士に過ぎないのです。プロの前に自分の回路図案はダメだしでした。仕方なく古いヘッドフォンアンプを中古で手に入れたのです。グレコのSTUDIO GANGという製品。グレコのロゴも古いです。・・今時こんなの使っている人いるのでしょうか。

さて入手はしましたが最近はずっとベースラインは動画サイトで探して楽していたのでコイツは4,5年はご無沙汰でした。もちろんきちんと動作し、可変抵抗からのガリ音もありませんでした。

聴いてみると、やはりベースラインは多少とも拾いやすくなりました。しかしやはり自分の耳は悪く、きちんと拾えません。・・・すると次ぎに待っていることは、決まっています。コードだけ外さないで、適当にそれらしくラインを作ってしまうのです。なので本家のようなグルーブもなく、きっとバンドメンバーにも「なんかいつもに増してノリ悪いな、この曲」と思われる事でしょう。

やはり、楽器演奏者にとって大切なのは「耳」のようです。一生懸命、ヘッドフォンで音を探しても拾いきれない何処かのベーシストは、だからいつまでも三流なのです。はい、充分分かっています。自分で体が勝手に動くような、ラインね・・・。気長にやりましょう。

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単三電池で稼働して便利。音源入力の調整ボリュームと全体の出力ボリュームだけという、極めてアナログな商品ではあります。しかし何処かの「時代遅れな三流奏者」には丁度良いのです。