日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

冬の味 ‐ カブ・柚子胡椒・アボガドのパスタ

カブをどさりと大きな袋で頂いた。友人には家庭菜園を営む人も多い。鍋にしたり煮物にしたりと考える。一方妻は喜んでぬか漬けにしている。色々な料理で冬の味覚を満喫する。そして残ったカブ。パスタにしようと考えた。

冷蔵庫を見て使える具材で対応だ。様々な野菜の切れ端。そしてカブ以外には挽肉が少し残っている。数日前にパスタにしようと買っておいたアボガドが、そろそろ賞味期限を迎えそうだ。これはトマトジュースやシーフードミックスとあえて冷製パスタにしようと思ったのだった。しかし自分は旬に弱い。カブ様を最初に片づけたい。アリオリオ・ペペロンチーノ風にして、そこに柚子胡椒を使うとどうだろう? そこにアボガド、載せてみるか。自分と家内しか食べないのだから想像料理、創造料理、失敗作。すべてアリだろう。

●具材 (二人前):
・カブ一個(ざく切り)
・玉ねぎ1/2個(ざく切り)
・肉団子(豚ひき肉100グラム程度を微塵玉ねぎとともにこねて親指大の団子にした。片栗粉を絡める)
・アボガド一個(1センチ程度の角切り)
・アリオリオペペロンチーノ(唐辛子、オリーブオイル、ニンニク(チューブで代用))
・調味料として白ワイン、柚子胡椒(チューブ)、塩コショウ 適宜
・パスタ ショートパスタがこのソースには似合うのではないか、とひらめいた。フジッリ200グラム。

●調理 :
・肉団子は予めフライパンである程度火を通しておく。その肉汁を利用してアリオリオペペロンチーノ。そこに具材を炒める。
・柚子胡椒で味を調える。意外と絡みもあるしパンチがあるので少量ずつ好みになるまで加える。
・茹で上がったパスタと絡める。
・アボガド角切りはトッピング

さて、いつもの味音痴夫婦の採点。いつもどおり★五つ。もっともなんでも五つだが。ショートパスタはソースが絡んで正解。パスタの茹で汁をもう少し多めにソースに使えばよかった。アボガドを載せるので水分を減らそうとしたのが裏目か。ソースの乳化不足だった。

アボガドが意外に柚子胡椒に良い組み合わせだった。米国に移民した日系人は戦時中の抑留キャンプで、アボガドを食べて涙したと聞いたことがある。マグロに似ていると。 確かにカリフォルニアロールを食べて違和感ないどころかマグロっぽさを感じるのだからアボガドもなかなかおそるべし。

カブそしてアボガド、立役者の柚子胡椒。季節を楽しむ料理は新しい世界が広がるようだ。所詮味音痴夫婦の楽しむ料理だが、それで食卓の会話が進んだのだから料理の本来の役割の一つは果たせたのではないか。

どの具材も良い役割をしてくれた。想像の創造料理。色々なバリエーションが感がられる。