日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

図書の旅

図書の旅11・静かな生活(大江健三郎)

・静かな生活 (大江健三郎著・講談社・1990年) 自分が非常勤職員で働いている地域のための施設では地元の人たちの参加による様々な催し物の集いがある。手話であり子育てサロンであり健康体操であり。そんな中に障害を持った人々と触れ合う集いがある。自…

図書の旅10・新約聖書を知っていますか(阿刀田高)

・「新約聖書を知ってますか」(阿刀田高著・新潮文庫・平成8年) 今になって悔いている。もう少しとりわけ「あの講義」はもっとまじめに受ければよかったと。そもそも学生生活で講義をまともに受けたこともない不真面目な学生だった。様々なジャンルの講義…

図書の旅9・処女峰アンナプルナ(モーリス・エルゾーグ)

・処女峰アンナプルナ(モーリス・エリゾーグ著 近藤等訳 ちくま少年文庫 1977年) 「聞いてくれよ!今度の新製品シリーズはコードネーム「アンナプルナ」なんだよ。」東京での製品会議に出席していた社長は帰国するなりそう言った。当時会社の商品計画には…

図書の旅8・真珠湾の代償 (福井雄三)

・真珠湾の代償 (福井雄三 毎日ワンズ 2022年) 外交官というとどんなイメージなのだろう。語学堪能・華やかな社会。そんな印象だ。国の政策は政府が決める。しかしその判断に向け外交官としては自国を取り巻く国際情勢を把握し国益の為に進むべき方向を提…

図書の旅7・ルーアンの丘(遠藤周作)

「知の泉」たる図書館あるいは埃を被った我が書棚。ゆっくりと利用し再び手に取ってみよう。捜している何かが、素敵な言葉が表現が、見つかるかもしれない。さて今日は… ・ルーアンの丘(遠藤周作 PHP研究所 1998年) 「ルーアンの丘」と言うタイトルが魅力…

図書の旅6・嵐の大地 パタゴニア(関野吉晴)

「知の泉」たる図書館あるいは埃を被った我が書棚。ゆっくりと利用し再び手に取ってみよう。捜している何かが、素敵な言葉が表現が、見つかるかもしれない。さて今日は… ●「嵐の大地 パタゴニア」関野吉晴著 小峰書店 1995年 大聖寺平で思った。この怒り狂う…

図書の旅5・車のいろは空のいろ(あまんきみこ)

● 車のいろは空のいろ あまんきみこ著 ポプラ社 1968年 児童文学、大人になって読んでも夢に溢れる。しかし何故筆者はそんな感性があるのだろうか、そんな事を図書館の椅子に座りながら思った。 図書館で借りる二冊は決めたので活字の大きなこの本は座って読…

図書の旅4・グレン・グールド 孤独のアリア(ミシェル・シュネーデル)

●「グレン・グールド 孤独のアリア」ミシェル・シュネーデル著。千葉文雄訳。ちくま文庫 1991年 信者とも言われるほどの根強いファンが未だに多くいるピアニスト・グレングールド(Glenn Gould 1932-1982)。脂の乗った32歳にしてコンサートからドロップアウ…

図書の旅3・しろばんば(井上靖)

「知の泉」たる図書館あるいは埃を被った我が書棚。ゆっくりと利用し再び手に取ってみよう。捜している何かが、素敵な言葉が表現が、見つかるかもしれない。さて今日は… ●「しろばんば」井上靖著 新潮文庫 昭和40年 中学生の頃に読んだ「井上靖」の自伝的諸…

図書の旅2・落ちこぼれから天才バカボンへ(赤塚不二夫)

●「落ちこぼれから天才バカボンへ」赤塚不二夫著 ポプラ社1984年 子供の頃にゲラゲラ笑って読んだ漫画たち。大好きだったドラえもんはゲラゲラ笑うという漫画ではなかったが夢があった。ハメを外して笑い夢中になったのは赤塚不二夫だった。アニメが始まった…

図書の旅1・図書館は知の泉

図書館、図書室。長く使わなかった。本を借りたのは中学生まで。いや大学生かもしれない。あとは勉強や休日の仕事の際に利用するだけだった。 テレビで放映されていた立花隆のドキュメンタリー。ジャーナリストであり作家・評論家である彼は狭い敷地に三階建…