日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

お履き替えの季節

もう5月と言うのに時折冷える日が残っていた。そんなこともあってかなかなか交換しなかった。しかしもう寒さの到来は無いだろう。カーゴルームに夏タイヤを載せてタイヤ交換に出かけた。

初めてこの車に乗った時はもう35年近く前でまだ550㏄だった。結婚したてでお金もなかったくせにスキーには出かけていたので冬タイヤが欲しかった。その時は何故かリアタイヤだけスタッドレスを買ったのだ。通常は後輪駆動なので後輪だけ履き替えればよいだろう、その程度に思っていたのだ。四駆にする際はいったん下車して前輪のハブを手動でロックする、そんな車だった。最軽量のクロスカントリー四駆だからそれでも走破能力は充分だったと思うが、今思えば制動が怖くて仕方がない。随分と無茶苦茶な事をしていたな、と冷や汗ものだ。

当時後輪を履き替えるのは十字の六角レンチを用いてナットを緩めてから純正品でジャッキアップしていた。一苦労だったがそれも楽しかった。しかし今はそんな姿勢は腰も痛くなるしとてもできない。同車種の新型に乗るようになってからはさすがに四輪ともにスタッドレスが4本最初から付属していた。冬の寒さが厳しい土地で買った中古車だからある意味お買い得だった。

その中古車を売る際にはもう次の世代の同車種に乗ることは決めていたのでスタッドレス一式は残して引き取ってもらった。最新型は第三世代だが、もちろん大径タイヤは継承している。この車をして特異なポジショニングに持っていくデカくて細いユニークなタイヤだ。このタイヤを履くほかの車は見たことが無い。

さて、一冬頑張ってもらったスタッドレスには来年までお休みとしてもらおう。お履き替えの季節だった。最近はタイヤの履き替えは近所のタイヤ専門店としている。全国チェーンの自動車部品量販店よりもずっと割安だった。電動ナット外し器であっという間にナットを外す。履き替えたら締め付けて最後はトルクレンチで仕上げる。プロの技。見ているだけで楽しい作業だ。自分でタイヤメーカーとモデル名を白ペイントした夏タイヤはなかなか精悍で見栄えが良い。馬鹿馬鹿しき自己満足だ。

自分の身の回り、友人、家族でこの車を発注した人、しようとしている人が二組居る。発売三年目も過ぎて未だ納期一年の車だ。二組とも野遊びが大好きなのだろう。決して家庭用には向いていない車なのだが、癖になる楽しさがある。来年の今ごろは更に二台増え、二組の野遊び人が加わることになる。

夏のダート道と冬の積雪路が大得意な車。集結することがあるのなら血圧が上がってしまい卒倒しそうだ。

夏タイヤに履き替えた。やはり乗り心地も少し変わる。燃費も前モデルより改善しているがさらに良くしたく、タイヤは少しだけ大目に空気圧のセットをお願いした。

タイヤ専門店にて交換中。プロの流れ作業を見ているだけでも楽しい。自分の祖父は自転車で叔父は車のディーラ・修理工場をやっていた。だからだろうか、作業場の匂いと音、人のやり取り、そんな光景が好きでならない。

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村