日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

年末は沼津アルプスへ

沼津アルプス、沼津の市街地南方に南北に長い低山ながらも縦走を楽しめるルートです。その南半分は既に歩いているので、残していた北半分を歩きました。ここには徳倉山と香貫山という地形図記載ピークが2カ所あります。その登頂と各山頂でのアマチュア無線運用を目指します。

山仲間でありアマチュア無線仲間でもある友人2局、SとKさんとで歩きました。ほかに静岡在住仲間にも声を掛けましたが直前の連絡になり結果的に都合もつかず大変申し訳ないことになってしまいました。申し訳ありません。

急ぐ山旅でもなく、短時間のルートでしたのでのんびりと在来線で行きます。いつの間にか新幹線より在来線を選ぶようになりました。時間・効率を目指していた時期は自分の中ではどうやら終わったようです。

沼津駅で美味しい駅そば*を朝食に頂きバスで香貫台入口まで。ここからは急な登りで一気に沼津アルプスの主稜線へたどり着きます。ここから北上し徳倉山を目指しますが、これは更に急で、右手に鎖やザイルも握りながら一歩一歩確実に行きます。南半分もそうでしたが、沼津アルプスは各峰間の標高差もあり、かつ急傾斜です。低山侮るべからずの好例でしょう。
(*https://shirane3193.hatenablog.com/entry/2021/12/28/213242

徳倉山山頂は小さなカヤトの原で良い気分です。南アルプスが勢ぞろい。何よりも山岳展望です。北岳間ノ岳農鳥岳の白根三山。そして塩見、悪沢、赤石、笊、聖、光。スーパースターばかり。
白根三山は自分にとって最初の大型縦走でした。また驚愕すべきは塩見岳。白根三山からも、悪沢岳からも、それぞれ長い距離を保ち、独り孤高です。北岳から塩見岳への、あの気の遠くなるような長さを思い出しました。もちろん途中の小屋でテントでした。小赤石を従えた赤石岳はやはり南アルプスの盟主たる堂々さ。聖岳も船形のような角張りが立派です。光岳は少し恥ずかしそうに一番南方に視認します。そして笊ガ岳。稜線は南アルプスの主稜線からは外れますが白根南嶺です。その意味では農取岳からの尾根続き。山頂下の沢のそばでテントを張り、動物の気配が濃厚だったあの幕営地。それを感じ取る自分もまたただの動物。周囲5キロは誰もいないだろうな、などと感じた孤独感と喜びは何時までも新鮮です。こんなふうに旧友たちとの再会が伊豆の山では叶います。それが魅力のルートです。

達磨落としのような急坂を北に向かっており住宅地へいったんエスケープ。住宅と学校が混ざるエリアを抜けて車道を辿って最後の香貫山へ。ここは電波中継塔もあります。

ここからは西へ向かいゆっくり下り、沼津漁港まで歩きます。遅めの昼食はここを予定していました。海鮮が楽しめるのも伊豆の魅力です。魚市場のレストランは休業でしたが多くの店があり選ぶのも迷うほど。頂いた海鮮丼は唸るものでした。

沼津駅までバスで戻り、再び在来線で帰宅します。アマチュア無線運用は1200メガFMでの交信を目指しましたが成果なし。144メガFMでの運用となりました。

今年は嫌になるほど、お釣りが出るほど、沢山の出来事がありました。病を得ても何とか年末を迎えました。それこそ「拾った命」です。しかし歩行ペースは落ちているでしょうが無事に山を歩けるし、共に楽しんでいただける仲間もおり、感謝しかありません。生とは実に素晴らしい。

申し分ない年末山行でした。来年ものんびりマイペースで行きます。

(2021年12月28日・歩く)

写真

・沼ア、手作り感ある標識が続く。
・徳倉山から白根三山を遠望する。
・山中には猪の捕獲機が。
・ナナカマドに似ています。ネットで探すとサネカズラに近い。
狩野川の最下流の橋を渡ると沼津漁港。東へ振り返ると今日歩いた山々が師走の快晴で暖をとっていた。
・漁港のレストランはどれも外れ無し。沼津、由比、清水、焼津・・静岡の港町の食事、何処も最高です。静岡工場製造のビール。そしてさりげなく出てくるお茶も本場。

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