日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

遊びもほどほどに

ロックを聴き始めたころはギターの音色は歪んだものと思っていた。そんな音ばかり聞いていた。しかし今では切れ味の良いリズムギターが耳に心地よいのだから音楽的嗜好は変わるものだと思う。それらの音を出すコンパクトエフェクターはギタリストにとっては必須のアイテムだろう。ファズ、オーヴァードライブ、ディストーションなどのひずみ系からディレイ、リバーブなどの空間系、コーラス、フランジャーフェイザーなどのうねり系など、手に乗る小さな塊は夢の箱か。個人的なギターサウンドの好みはテレキャスターで鳴らすJCになるがツインリバーブも良い音だと思う。では果たしてギターとアンプの間にどんなエフェクターがあるのか、自分はギタリスト氏の足元をじっくり見たことが無いのでわからない。しかし彼らは曲に応じて様々なエフェクターやペダルを使う。最近はそれ一台で済むマルチエフェクターを使う方も多いようだ。凄いな、と思う。

ベースの音が揺らいではバンドサウンドに良い影響は与えないだろう、ベースギターはアンプ直結、ずっとそう思っていた。表情の付け方は手元のトーンコントロールに加え人差し指と中指以外に親指を使い、加えて手のひらでのブリッジミュートを使う事で出来るではないか。叩いてはじくスラップはベースストなら誰もが憧れようが自分は呆れるほど下手くそだ。

いつのまにかベース用のコンパクトエフェクターが増えていた。コーラスとシンセ。そしてコンプレッサー。前者は音の表情がすっかり変わってしまうのでアンサンブルを支える楽器としては不向きに思えた。1980年代の人工的な分厚い音やキーボードでのシンセベースを再現すべく使ったがピンとは来なかった。コンプレッサーは音の粒立ちを整えるエフェクターだが、実はあまりありがたみを感じていなかった。しかしマルチコンプと呼ばれるベーシストに人気のEBSのコンプレッサーは口コミを読んで興味があった。使ってみると音粒を整えるというよりは音に艶っぽさが加わるように思えた。

他にマルチエフェクタも手に入れた。こちらはチューナー内蔵でプリセットも含め様々な音が使えるで便利だが、マルチコンプの持つ艶やかさがなかなか設定できない。またエフェクトスルースイッチが物理的なトゥルー方式ではなく電気的というのは精神的にすっきりこない。今回は大半はスルーで行きたいので遠慮いただく。

今練習中の曲は素朴なルーツサウンドなのでやはりアンプ直結としたい。しかしネックの振動を拾うものではなく電気信号を拾うチューナーは欲しいし、曲によっては艶があってもいいなと思った。

そこで板の切れ端でエフェクターボードを作ってみた。エフェクターボードとはとても呼べぬ。単にチューナーとマルチコンプをパッチケーブルでつなぐだけだ。板とエフェクターはベルクロで留めるだけの簡易なものだ。電池の液漏れ防止と交換を容易にする為に9V電池は外付けとした。何故だかわからぬがエフェクタの電源プラグは芯線がマイナスで外皮がプラス、と直流電源にしては珍しい設定なのだから気が抜けない。

こんな事で遊んでいると次回のスタジオリハも楽しみになってくる。肝心の課題曲は憶えたのだろうか?譜面など読めないのだから体で覚えるしかない。それが出来ずにこれまでもステージで数え切れぬほど間違えてきた。今の自分に七曲も覚えられるのか?遊びはほどほどに、まずは指を動かさねばなるまい。

エフェクターボードとはとても言えぬが板切れに細工をした。チューナーもコンプもトゥルーバイパスになると言う点が嬉しい。赤いマルチエフェクタも優れモノだが今回はご遠慮いただこう。こんな遊びは楽しいものだ。が、演奏をお忘れなくと言いたい。

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