日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

困ったことに

週に一度の銭湯巡り。贅沢日と呼んでいる。行き先のレパートリーも増えてきた。黒い湯の温泉、炭酸泉、ジェットバス、露天風呂。毎週違う湯に行く。何処も二人で千円。今どき風呂のない家はないだろう。しかしいつも人が多い。つくづく日本人は風呂好きなのだと思う。

今日は山登りをした。下山地に温泉はなく、帰宅して今日を贅沢日に充当しようと考えた。山歩きのあとの広い湯は最高だ。銭湯へは車で行く必要もあり下山後の缶ビールも控えた。銭湯から帰宅後の缶ビール。それが今日のクライマックスへの道だった。

娘婿はある服飾メーカーに務めている。試作品か販促物なのか、下着を沢山頂いた。ありがたい話だった。黒や紺色のボクサーパンツはなかなか履き心地よいが似たものが増えた。

帰宅して直ぐに銭湯に直行した。着替えの下着は家内が石鹸・シャンプー等とともに袋に詰めていてくれた。湯を堪能しさっぱりして体を拭いた。気になる体重も目標をクリアした。万象上手く回っている。

さてと。困ったことに気替えの下着と自分が履いて来た下着、どちらが着替えかわからないのだった。どちらがイエスでどちらがノーなのか?小中学生まで下着は白だった。白ならば汚れればすぐに判別可能だった。しかし黒や紺などでは汚れも分からなかった。

人間には五感がある。自分は嗅覚の助けを借りることにした。我が家の犬はそれがなにかを判断するのに嗅覚を使っている。自分が出来ぬわけもない。真っ裸で下着の匂いを嗅いでいる姿は不快を通り越して変人だろう。すぐに止めたが結局シロクロの判定はつきかねた。

えい、ままよ。初めに触れたほうが新しいものと決めた。登山を思い出した。何日間の縦走登山ではもちろん風呂に入れない。荷の重たいテント縦走ではミニマムな装備のみだ。その際汚い話だが自分は下着を変えない。下山し温泉に入った時の着替えの一枚をキープしているのみだ。

それと同じと思うことにした。結局正解だったのか不正解だったのかもわからない。次回は間違えぬようにと印でもつけよう。そんな話を帰路の車の中で話す。馬鹿馬鹿しい。汚いね。と半ば嘲笑され呆れられた。僕は生活を明るくするために今日の失敗談がネタになったことが嬉しかった。困ったことも笑うネタにしたい。しかし汚れた衣服は遠慮しておこう。

新しい着替えはどちらだ?これがイエスかノーなのか?どうすればよいのだろう。