日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

枚挙にいとまなし

トランクス。ボクサーが履いているやや緩めの半パンだがショート丈だと男性の下着でもある。足の捌きが良いのだろうか。風通しが良いので蒸れないだろう。

小学生の頃は下着は白ブリーフと相場は決まっていた。中高でもそうだった。何故あそこまで純白なのか分からない。生地の生成りの色なのか?いや、心の清純さの証だろうか?流石に中学生になると心は憧れの女子の事で一杯になり白くもなくなるのだが。それと同期するかのように何故か白ブリーフは恥ずかしくなりやがてトランクスになった。

トランクスなので当然裾は太ももより大きくスースーする。それが狙いの商品だろう。フィット感の高いものも出てきたがそれはボクサー型と呼ばれているようだ。今の引出しの中はそれが多い。たるんだお腹にフィットするわけもなくとても見苦しい。ボクサーのように精悍な体ならヘラクレスのように格好良いだろう。そういえば他界した父親は晩年は越中ふんどしだった。実家に帰って垂れ幕がごとくぶら下がっている布切れを見てたまげた。たふさぎか。幼ない頃に戻ったのかもしれなかった。いや老境にだけわかる深い理由があるのかもしれない。彼はもう世に居ないので理由は聞けなかった。祭りなどで見るふんどし姿はりりしい。きりりとしめて尻に食い込む。あれは、美しい。

たまには手元にまだあるトランクス型も履くのだがなんとも「収まり」がよろしく無い。トランクスと太ももの空間に「イチモツ」がハマってしまう。俗に言う「ポジションが悪い」という状態だ。大物ならば無縁だろうが自分は小物なのかスポッと隙間にはまる。

ここに加齢が加わると何が起きるのか。前立腺の肥大とともに段々と多くの男性は「キレ」が悪くなるのを自覚するだろう。終わったつもりでも残尿感がある。これはイチモツの中身というよりはその奥で感じるものだ。

先日の用足しだった。よおく振ったはずだが奥から残尿が出てきたようだ。ポジションが悪かったのだろう、トランクスだったのでそれはツーと足を伝い靴下でとまった。ズボンの中身の左足は一筋冷たかった。脚と下着の隙間に貧弱なジョウロが挟まったに違いない。初めてではないが、とても情けなかった。その話を家内にしたら、呆れられたが同時にウケた。嬉しくなった。

一歩前 雫落とすな 松茸の笠

何処かの民宿か公衆トイレで見た張り紙は秀逸だった。こちらはキチンとやっている。しかし雫が不本意に出るのだから困ったものだった。とりあえずボクサーには引退をしてもらおう。導尿管を外した後の入院生活ではオムツにパッドだった。目下のところそれは勘弁してほしい。

この手の笑い話は歳を取ってくると枚挙にいとまがないのだろう。日曜日夕方放映のお笑い長寿番組。レギュラー回答者の落語家さんもこんな話を持ちネタにして笑いを取っている。

僕もそうありたい。誰にも害を及ぼさない。笑って過ごしたいものだ。

水をやるつもりではなかったのだが・・・。奥からチョロリ。防ぎようもない。

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