「今日の夕食はどうしようか?」 まとめ買いもせずに効率は悪いかもしれないが、妻とそんな会話をしながら近所のスーパーを歩くのは楽しい。これが無いと一日が終わる気がしない。やる気まんまんでスーパーに出かけると、思いのほか安上がりな出来合いの品があったら、それに頼ってしまう。子供達も巣立ちシニアな自分たち二人の栄養補給だけを考えればよいのだから気は楽だ。
自分はマグロには一切の関心がないが、貝と白身、そして近海光物には弱い。今日のスーパーには、房総産のイワシの開きが特価で8尾150円だった。ピカピカ光っていた。これにやられた。タイムセールの格安だ。舘山の水揚げか、鴨川の水揚げか、そこまでは書いていない。銚子かもしれない。しかしそのいずれにせよ、自分の知っている街だった。美味しいに違いない。
魚料理の路線で方向が決まった。もう一皿メインが欲しい。結局これも特価のカツオのたたきになった。水揚港の情報は書かれていなかったが、勝手に焼津と想像した。おいしそうだから別にどこでも良いのだ
イワシの開きは先日来数度に及び、マヨネーズとパン粉和えのグリルを作って食べてきた。これも安くて鮮度の良い小田原水揚げのイワシがあったからだが、今日のイワシもこの料理法?と思うと違うものを探したくなった。この料理法はしっかり身についたので、もう大丈夫。他を作ろう。
ありがたい話で、ネットでググると沢山のレシピが出てきた。妻は「蒲焼っぽいのが食べたいな」という。主君の命令は絶対だ。それらしいレシピに従った。
カツオのタタキもあったので、今日はイワシは2尾のみとした。何事も最初のケースは「小さく始める」。これは病後の自分が従っている教えだ。大掛かりにやらずに小さくトライ。成功したら次回にスケールアップ。その方法論はなかなか気に入っている。
ネットのレシピ通りに作って、妻の合格点を得た。自分はただ嬉しくて、ハイボールが進んだ。
次回は四枚焼いてみるか。2枚は今日のレシピで、残り2枚はカレー粉とターメリックあたりふってみたらどうだろう。酔った頭の中で夢想は拡大し、早くも明日の夕食は決まってしまった。加えて今日は半額札の良いカボチャが手に入ったので、明日は副菜としてレンコンとゴボウとコンニャクを併せて煮物にしてみよう。
明日が待ち遠しくて、仕方ない。まったく何の憂いもない能天気なオヤジだ。これでいいのか、と時々思っている。
イワシのかば焼き風レシピ
・イワシの開き
・塩とうま味調味料を一つまみ振って少し置いてから熱湯を回すこと2回(これが重要と言うこと)
・水分をふき取り小麦粉にまぶしてフライパンで焼く
・醤油・みりん・砂糖・酒で造ったタレで煮詰める
これだけだが、これもまた再現性の高いレシピだった。今夜も又、苦労してレシピを考案された方の結果だけを頂い事になる。このご恩はいずれ。お世話になったサイトはこちら。https://oceans-nadia.com/user/236306/recipe/386414