日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

焦りますね

課題曲がいくつかある。スタジオの予定日が迫っている。手を付けていない曲がある。焦る。

自分はいつもこうです。計画的に物事を進めるのは苦手で、切羽詰まってから追い込む。夏休みの宿題、旅行の準備。。。しかし納期の一日前には完了するようにはしてきました。

手を付けていない曲は、ベースラインの動きも多く、ルートをボン・ボボンというわけにはいきません。切開傷を縫い合わせるように音が紡がれます。確かにコードの構成音を辿るのですが、手は思った通り動かないし、覚えても2回目は忘れている・・・。装飾フレーズは無かったことにしたい。加齢による認知力の低下だな。

有名曲なので、ベースコピーの動画は沢山あります。それを見て参考にするのです。

しかし練習は長くは続けられずに、思ったように事が進まないことも手伝って腹の底がむずむずしてきてきます。そのうち、触っているベースギターのポリウレタン塗装のスベスベ感が気持ちよくなり、弾くのは止めて、ボディを撫で始めます。そして、オレンジオイルをウェスに染みこませて、磨き始めてしまうのです。

練習はどうするんだ? 間に合うのか? 内なる声。
本当に綺麗な造形だな。塗装も抜群。手触りもいい。木目が最高だ。・・・と目の前の自分。

楽器の形が美しすぎるのがいけないんだな・・・。そう、コカ・コーラのボトルデザインと同じです。だから触ってしまう。

いや、レオ・フェンダーのせいにするのも、加齢のせいにするでもなく、変な言い訳をつけるのもやめて練習‥そういいながらもこうしてブログの記事を書くわけです。

バンドメンバーに迷惑をかけぬよう、しっかりやろう。最悪はボン・ボボンで許してもらうか。身の丈を超えるわけにはいかないですからね。。と独り言を言いアンプをONにするのです。

いつものように、「何とかなるさ、俺は追い込まれたら大丈夫」・・・それが該当するのかどうかは知りませんが「根拠のない自信」を持つのは大切だ、と先日見たテレビ番組で脳科学者さんが言っていました。「根拠のない自信」、とても気に入った言葉です。どんどん増やしていきましょう。そのうち「根拠」もついてくることでしょう。

焦れども、焦れども、本業に手がつかぬワタクシ。 「先延ばし人生」、これは小学生の頃余りにのんびりで勉強しなかった娘に対して僕が発した言葉。しかしそれはすべてが自分に降りかかってくる。

さて、結果は数週間後に。

f:id:Gonta7LKF3:20220407170855j:plain

手前・Fenderプレシジョンベース、奥・Bladeジャズベースモデル。プレべとジャズべ。エレキベースの2台花形はともに1950から60年代にかけてレオ・フェンダーにより設計。人間工学ってこの時代から考慮されているのですね・・。どちらも体に触れる時に木材の優しさと造形の妙を感じます。