日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

己流のやり方でいいそうです 

近所の町内会の掲示板で見つけた市民講座の案内‥「己書(おのれしょ)入門教室」。

己書?とは、なんだ?そんなことは調べないのです。掲示板のパンフレットを見る限り、絵手紙などに添える、あるいは、単独でもよい、独特な書体の書のようです。
好奇心に歯止めをかけずに、参加して失敗して何も失うものはないのですから、興味を持ったらすぐ行動。掲示板に書かれた幹事さんにすぐに電話。しかしなんと、満員御礼でした。ただ自分があまりに興味を示したせいか数日後に欠員が出たから、と、案内をいただきました。会費はなんと200円。

近所の古びた公民館です。集まってきたのはみなさん素敵なシルバーの女性ばかり。ご近所さんばかりです。おい、男はどうしたんだ!不思議に思いますが、この手の気軽なイベントに対しては世の男性諸君は腰が重いようです。もったいない話です。

さて己書。これはしっかりと一般社団法人で己書道場というのもある、確立されたもののようです。講師の方もそんな道場に所属されてるお方でした。早速教わります。 生徒である10人のシルバー男女。先生の一挙手一投足に目が止まるのです。おお、こんな風に書くのか。魔法のようです。

先生曰く。己書のポイントは4つ。

・筆は書道のように立てないで、ベン書きのように寝かせる、
・マル(ぐるぐる)を描く
・線は左から右ではなく逆に線を引く。右から左へ。下から上へ。
・キャンバスの四隅は空白を残す 

書道ではありませんよ、むしろ字を絵のように考えてくださいね。これが先生が何度も口にされていたことです。

自分はクラスで最年少。お姉さま方皆さん楽しそうですね。お手本を見ながら思い思いに書くのです。みんな、あー出来たぁ、もう少しここを太くしたかった‥、等喜びの声が湧きます。

クラス最後に自分の作品を手に持って写真タイム。「こんなに楽しいことがあるなんて思ってもなかった」「この歳でこんなこと出来るなんて嬉しい」、、それは自分も、素直にそのとおりでした。絵手紙に添える素敵な書、それは書道ではなく、これだったのですね。そう、憧れていたのです。

本当にさわりだけの2時間の教室は自分も大満足でした。

「興味を持ったらすぐにやる」。色々調べると迷うので、先入観を持たずにやる。これもこれからを楽しく生きるための一つのヒントかもしれません。失敗しても誰も笑わないし、やれば悔いは無いのです。 おのれ流、自己流でいいのですから気楽になりますね。

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出来上がった3枚。先生の教え方も良かったのか、自分も満足なものとなりました。筆ペンと薄墨筆ペンで字も絵もかくのですね。桜の木は墨絵ではなく水彩画です。