日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

早期退職する人々へ

早期退職・・「希望退職」と呼ばれていた一昔前はネガティブなイメージがありました。自分は望んでいないけど、辞めろというお触れがあるなら辞めます、と言ったところでしょうか。それで会社が救われるのなら‥。そんなところです。

しかし今は違うと思うのです。会社をとり巻く制御不可能な経営環境の激変に会社はスリム化を余儀なくされています。一方でまた、自分の子供の世代あたりは、機会を作っても転職し好条件にステップアップ。それは自分を磨く良いチャンスと捉えているようです。一つの会社に長くいて会社の示すキャリアパスを辿るのではなく、それは自分で作るもの。テレビで流れる転職サイトのCMの多さもそれを裏付けますね。自分は永くその考えに馴染めませんでしたが昨今の状況を見ると必ずしも否定するものではないようにも感じ始めています。

かくいう自分も数年前に早期退職した口です。この年齢になると、退職金に加え、付加される条件が重要です。自分の将来に必要な金額も見えてきます。将来のキャッシュフローを想定することは困難ではない。それで収支はどうなるか。現状維持か、早期退社か。会社を巡る環境は激変しつつあり、いつまでも会社が現状で残るかも見えません。それらを天秤にかけて判断をすることが可能でした。

さて我が身は片付きました。まだまだ沢山ある身の回りのものは可能なら減らしたい。身軽になりたい。ということで、今度は自分の社員の整理です。社員・・?いや会社ではなく自分の趣味構成員の方々です。平たく言えば本やCD類。本もCDもデジタルメディアになり配信されたりDLしたり。いずれもデータとしてPCに保存可能です。本は流石に手に取ってみたいものですが、CDはMP3で基本的には全てデータで取り込んでいますので、あえて必要かと聞かれると首をかしげます。幸か不幸か自分は音質にはあまりこ拘らないし、違いが分かる立派な再生装置も持っていないのです。CDもそれなりに数百枚になってくると場所を取ります。

そこでCD達に「お暇」を出そうと整理しています。実はこれ迄も音楽メディアには何度も「お暇」を出しています。第一波はアナログレコードからCDへの過渡期。その後は引っ越しや部屋の模様替えの時。幾度にも及ぶ整理でかなり少ない量のCDになりました。しかし好きなアーティストのCDは手元に置いたままでした。

今回すべてに「お暇」を出すわけではなく、残しておいたCDの中でも今でも容易に手に入る「正規アルバム」や「定番アルバム」を対象にしました。まずは対象を抽出して、それが全てMP3としてPCに保管されているかの照合。意外に買って聞いただけでPCに取り込んでいなかったCDもあります。アブナイアブナイ、照合して正解でした。

それらを箱に入れて、中古メディア店に買い取ってもらいましょう。これがどなたか新しいリスナーさんに届き、それがリスナーさんの幸せに繋がってくれたら言うこともありません。

選んだCDはロックは7割、ソウルは半分程度です。その残り、かなり気に入ったものでマイナーなもの、絶版品は手元に残しています。クラシックに至っては未着手。このあたりは置いておくか。。悩みどころです。

早期退職に応じてくれたCD達には本来は「慰労金」を出すべきところでしょうか。確かに彼らは、その素晴らしい音楽で自分を幸せにしてくれました。その音は自分の体の一部になっています。だから彼らには感謝しかないのです。

自分にできることは、中身のチェックと彼らのケースを綺麗に拭いてあげることくらいでしょうか。少しでも高い値が付けば、それが「慰労金」です。尤もそれは自分の懐に落ちるのですが・・。

「早期退職」してくれる人々に頭を下げます。本当にお世話になりました。

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ロック・ソウル、お世話になった音楽たち。次のリスナーさんを楽しませてくださいね。