日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

貧乏性

ウーロン茶やジャスミン茶。中国のお茶はどれも健康に良いように思える。脂っこい料理が多いがそれを洗い流す、とも聞いたことがある。たしかに炒め物や揚げ物とともにそれらを飲むと食道から胃のあたりがスッキリする。しかし腹が出て、体重計の針は右に振れるのだからどの程度の効果かはわからない。

台湾に旅行に行った。食事はやはり夜市などの屋台が手軽に旨かった。しかしきちんとしたレストランもやはり美味しい。よく蒸したお茶を出してくれる。ウーロンもジャスミンもあった。爽やかさと風味だろうか、体に嬉しい飲み物だった。

お土産にと街なかのスーパーで缶入りの茶葉を買った。烏龍と茉莉花だった。烏龍は二種類あった。一つは高級とされる阿里山烏龍茶だった。阿里山は台湾中部の山岳地帯でそこで採れる茶葉だった。そこには蒸気機関車の走る小さな山岳鉄道があり鉄道ファンなら誰しも知っている、シェイと呼ばれるシリンダーが縦に並んだエスエルは有名すぎた。タイペイからは遠く今回は時間もなく行かなかったが、あの阿里山かと嬉しくなった。

帰宅してから美味しかった食事と楽しかった三日間を思い浮かべお茶を飲んでいる。「とてもいい香りですっきりとする」、はずだった。しかし少し違う。美味しいが、足りない。

何故だろう、きちんと六分は蒸して再利用は六杯までとしている。妻は言うのだった。入れる茶葉が少ないと。たしかに勿体ないので少しでも長続きするようにと乾燥した茶葉を一つまみのみいれていた。茶葉を多く入れれば済む話だろうか。

多くしよう。が茶葉がみるみる減っていくのも怖い。損な性分だと思う。しかしこれからの先必要なことは心の余裕だろう。一杯のお茶で安らぐ。それを思えばお茶の葉を節約して出費を必要以上に絞ってどうなろう。そう言いながら自分は好きな趣味には散在しているのだから。

缶を開け茶葉の匂いを嗅ぐ。良い匂いだ。阿里山烏龍茶も茉莉花茶も茶葉はネットでも売っている。無くなれば買えばよいではないか。貧乏性は終わりにしよう。そう思った。多分無理だが心がけでも。美味しいお茶を美味しく戴ければ幸せだ。

阿里山高山烏龍茶と茉莉花茶。惜しまず淹れればなお美味しいのだろう。貧乏性とはお別れだ。

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