さて、あなたは理性と感性、どちらが好きですか? あなたは論理的ですか?感情的ですか?
永遠のテーマかもしれません。
自分自身はかなり感性重視。論理的ロジックよりも感情的な起伏を本能的に大切にしているように思うのです。しかもそれを恥じていない、いやむしろ、エモーショナルに傾く自分が好きでした。しかし損もしました。
その最たる例が、会社員時代。マネジメント職として何かを常に決定しなくてはいけません。ロジカルな部下に「なんでそう決めたのですか?」さて・・一番困る問いでした。なぜなら、「なんとなく」だから。もちろんそれなりのロジックの構築を経ますが、最後は「気分」「直感」。当然ロジカルな部下は満足しないしそのうちに侮蔑されるのです。だから「ロジカルシンキング」の指南本、我が家に一体何冊あったことか。
しかしいったん仕事を退き、改めて自らの周りを見回すと、感性重視、ってやはり素敵だな。と思うのです。あらゆることに感情移入が出来ますから。しかし尤もこれすらも非論理的な書き方です。ロジカルな方にシンパシーが無いのか、といえばそうではないのですから。
そんな感性派の私ですが、それでもとても違和感を感じることが最近やたらに多いのです。それは・・・・
家内、あるいは母親との会話です。
そもそも何の話題をしているのかが分からない。いきなり「今度さぁ、あれさ、こうしようよ」と言われても「はぁ?」となります。
話題が分からない。「あれ」と言われて何なのかわからない。ある程度推察がついてもこのような言い方をされること自体が不快なので、わからなくともわかっても「何のこと?」「何の話題?」「何について?」「誰がやるの?」と聞き返してしまいます。話の前提をまず共通にしてほしい。そして次に「代名詞」を使わないでほしい。会話の主語は何で目的語は何かを明らかにしてほしい・・。
そう本当に思うので、家内にも、母にも聞いてしまいます。高齢な母親は仕方ありませんが、家内はね・・。
そこで、「家庭内では代名詞の仕様を禁ずる」「家庭内では主語を明確化しよう」と宣言です。
しかし、かく言う自分も、いきなり突拍子もない話題を頭に浮かぶまま話題に挙げるし、代名詞のオンパレードです。
わかります。代名詞は使いたくもないですが、そもそもその名詞が思い出せないのです。頭に浮かんだまま話すと「主語」は見事に欠落するのです。
加齢と共にその傾向が強まったこともありますが、多分、自分が家庭に居る時間が長くなり家内と時間を過ごす事が増えたために気づいたのでしょう。以前はそもそも気づく時間さえなかったのに今では嫌になる時間があります。
奥さんは気の毒です。これまで通りの話し方では、頻繁にダメ出しを旦那から食らうのですから。メンタル心配だよね。逆の立場ならね、自分もわかる。
これではいかんな。そう思うのです。しかし自分も言い出したら止まらなくなります。脳外科の手術をして本来持っていた性分が更に「尖る」のでしょうか。自分の事をそう理解しています。
すべてがロジカル。堅牢が故にそこには破綻もない。行為全てか公式に落とせそうです。・・・・気持ちは良いけど、肩が凝るな。四角四面は、疲れるな。自分だっていつも論理性を問われればストレスたまるな。冷静に追い詰める相手が憎くなるな。逃げたくなるな。そして最終手段、「CTR+ALT+DEL」、押したくなるな。
あれ、それを僕は家内に対してやっているぞ。まずいまずい。・・・反省です。
とにかく自分を抑える事。相手から話をしっかり聞くこと。そうそう、深呼吸だな、話す前に。
・・皆さんどうやられているのか、何か良い知恵があったら教えていただきたいと思う、そんな今日この頃です。