最近はすっかり自分が料理を作ることが多くなりました。
とはいえ、もちろん、奥さんの作ってくれる料理には幾つも好きな料理があるのです。その一つがコロッケ。ポテトコロッケでした。
友人から自家栽培のジャガイモをご丁寧にも一箱頂きました。肉じゃがやカレーにも使い美味しく頂きましたが、今度はポテトコロッケに。これもまた自分がトライすることになりました。
●芋をゆでる(実際にはレンジでチン)。
●皮をむく
●つぶす
●そこに予め火を通しておいた豚肉(バラのみじん切り)や玉ねぎみじん切りなどを投入
●両者を手でこね合わせパン粉の衣をつけて油で揚げる。
奥さんの指示の通り作業を進めます。
書いてしまえばそれまでですが、芋をゆでで皮をむいてこねる、これが何気に辛い仕事でした。
まず茹でたてのイモの皮をむくのが熱い。火傷しそうです。更に芋をつぶしていると、意味もなく口の中につばが湧き上がるのです。喉が痒くなるのです。これには困った! こねるのも手がにちゃにちゃして、連携して口中もにちゃにちゃする、そのメカニズムは解せません。
出来上がったポテトコロッケはやはり肉が豊富で美味しい。自分でこねたのでカタチはいびつです。草鞋のようです。 さてソースをかけて揚げたてを美味しく頂くのです。
しかし思いました。これまで簡単に奥さんに「今日コロッケ食べたいな」と平気で言っていたのです。その結果として発生する苦労がこれ。自分ははなんという事を平気で奥さんに言っていたのだろうか! とてももう言えないです。
もっとも現在では食べたいものを実現するのは自分だから、しかたないのですが・・・・。
しかし、奥さんありがとう。そんな、とても当たり前のことを、自分でそれを作ろうとして初めて感じるのです。
余りに無神経だった自分を恥ずるわけです。
友人から頂いたジャガイモ。手をかけて作っていただいた恵みは、奥さんの苦労も感じさせてくれましたし、なにより美味しかったのです。
ポテトコロッケを前にして、遅ればせながらも、友人に、奥さんに、お礼です。
(2021年9月21日・記)