日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

野生の味は春の残り香 - ワラビ

さる敷地を歩いていてめざとい家内が見つけました。コゴミと思いきや「ワラビ」でした。(友人に指摘いただきました)

見ると一面にワラビや蕗が自生していました。もちろん少々摘んできました。来年もお世話にならなくてはいけませんので根っこは残して「ゴメンね、頂くよ」と声をかけます。

この季節ならではの楽しみですね。

さてどうやって頂くか。フキは煮るには少し細いものでした。そこでまたもや「なんとかの一つ覚え」。・・・素揚げです。

いつものように唐辛子とニンニクの風味づけしたサラダ油で揚げます。油をたくさん使うのも嫌なので、少なめに入れて、フライパンを傾けてやりましょう。浅瀬でチャプチャプと蕗・ワラビが揚がる・・という具合。ワラビはすぐに火が通りますのでフキのあとにさっとやりました。

いつもは揚げたてに塩を振りますが、今回は粗みじん切りのネギと味噌と僅かのみりんをあわせて捏ねた「簡易ねぎ味噌」で頂きましょう。

苦味も香りも言うことなしです。ねぎ味噌も美味しい。冷えたビールによく合う。もちろん焼酎にも。良い酒の肴でもあります。揚げたての高原の唐辛子も美味しいですね。もう初夏が近い季節ですが頭の中に強烈な「春の残り香」がしました。

野に自生するモノは香りも強く、力強い味わいがします。こういうのも季節を楽しむための一つの楽しみ方でしょう。

自分はあまり野草、山菜、キノコなどの知識もありません。どれが適食、不適食など、わかりません。スーパーで食材を揃えるだけの都会人の悲しさでしょうか。友人が「ギョウジャニンニクだと思いスイセンの球根を食べて大変にな目にあった人がいるから、気をつけなよー」、とアドバイスくれました。

野生の味で素晴らしい春を味わうのにも、勉強は必要。なかなか楽しみな大変さです。

蕗とワラビの素揚げ。初夏に味わう春の残り香。季節を感じることは嬉しい限り。