最近テレビでも見ることが増えました。このお店のラーメン。なんでも川崎市民にとってはソウル・フードと言います。
自分は市民ではありませんが限りなく生活の拠点は川崎より。もちろん自分の家の周りにも余裕で指が折れるほどあります。このお店。
ただその存在に気づいてから30年近く素通りしてました。なんとなく「チェーン店は、ねえ?」という意識もあったし、「支那ソバ」というカタチが好きなこともありました。このお店はかなりの変化球に思えたのでした。
然し好奇心は抑えることが出来ずにとうとう訪問。看板メニューは「タンタンメン」とありますが、中華料理のタンタンメンではなく独自のものです。赤と黄色。唐辛子みじん切りと搔き玉子がなんともいえない器の風景を作っています。辛さが選べます。家内は普通。自分はその一つ上。さらに二つ上までありましたが、はじめはお手柔らかにです。
出てきた麺は意外にも辛さが前面に出るわけでもなく、食べやすく美味しいものでした。なるほど、これが川崎市民のソウルフードか。私もようやく長い時間をかけて、お世話になった川崎を身近に感じることが出来たように思えます。
川崎市内のコンビニに立ち寄ると彼らは虎視眈々と待っていたのです。追撃の手を緩めることはありませんでした。二の矢と三の矢がすぐに追いかけて飛んできて、私を射抜きました。周到なことに二の矢はカップの中に、三の矢は袋の中に入っていたのです。「おぬしら、やるな」。たまらずに両手を挙げます。迷わずに白旗です。
なるほど、これで自分も家内も骨の髄まで、市民です。「幸福なる降伏」です。ソウル・フード、おそるべし。
お店で食べたそのすぐ後、カップに入った二の矢と、袋に入った三の矢が飛んできた!