日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

●脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(3)「発病まで(1)」

●脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(3)「発病まで(1)」

2020年の忘年山行は、12月23日。いつもの山仲間と丹沢の表尾根を歩いた。三の塔山頂は快晴で、富士山から南アルプス南部の3000m級の旧知の山々が勢ぞろいし、私は山岳展望に満足した。下山の途に就きしばらく下ったあたりで、私はいつもと下山の感覚が違うことに気づいた。

何か頭の中の芯が頭の動きと同調していないような、違和感を覚えたのだった。言ってみれば「頭を正面から例えば右に向ける。しかし頭の芯は正面を向いている。」表現のできない違和感だった。あと軽い頭痛も感じた。

後日談だが、山仲間がこう明かしてくれた。「私の下山の速度がとてもおそかった。いつもはスタスタとルートを選んで下りてくるのに、あの時は随分と苦労しながら安全サイドを取って下山していた」・・・もう25年以上も山を共に歩いている仲間だ。彼らの目にも明確に違和感が映ったのだろう。自分にはその認識はなかった。

そんなことで駐車していた菩提峠まで戻るのには時間を要した。その後秦野で温泉に入り、大磯に出て海鮮料理を頂き、年最後の山を無事に終えたことを仲間と祝い、無事自宅に帰宅した。それは毎年恒例の行事であった。

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三の塔から。ここからの下山で頭に違和感を覚えた