日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

駅そばシリーズ(6) 小田原駅 箱根そば

箱根そば小田急線の駅にある小田急の経営による駅そば店。

親の転勤の都合もあり12-18歳までを広島で過ごした自分は、大学は東京の学校に入学した関係で、18歳からはアパートでの一人住まいでした。学校は基礎課程が神奈川県厚木市にあり、専門課程は東京の渋谷でした。そんなこともあり、18歳から20歳まで神奈川県座間市に住み、以降は東京都狛江市に住んでいました。

学生時代はずっと小田急沿線の住人だったということです。

なので小田急の経営する箱根そばは貧乏学生の自分としては大変お世話になったわけです。相武台前駅の店と下北沢駅の店、たぶん、両店が箱根そばの利用回数双璧です。ですが、山歩きを始めてからは伊勢原駅渋沢駅、秦野駅などでも必ず立ち寄っていましたので、江ノ島線多摩線を除くと割と食べているかもしれません。

特に他店と比べて特別に美味いか、といわれるとどこも美味しいので何とも言えませんが、「名代・箱根そば」とわざわざ名乗っている点。「名代」か! そしてあのロゴマークからして全てが刷り込まれているので、他の駅そば店とは既に同じ土俵には立っていないという事になりますね・・。

さて今回は小田原店。箱根の山歩きの時は立ち寄るわけです。ここばかりではないですがいつの間にか食券販売機が導入されているのです。しかも食券を券売機で買った時点でオーダーエントリーが厨房に対してなされており、何処に陣取ろうかと悩んだり、給水機で水を汲んだりしているうちに「完成しました」、と、食券番号で呼ばれるという仕組みです。 

確かに会計のミスもないし待ち時間もミニマム。しかしながら、昔のように、カウンター奥のオバサン(オジサンのケースもまれにあり)にチケットを渡して、短い会話をするという醍醐味は失われてしまいました。ああ、オバサン、今俺のそば茹でてくれてるな。ネギ、少し増やしてほしいな、といった、自分の器の完成をカウンター外からかたずをもって見守るという楽しさも消えました。つまり駅そばの魅力の大半が消えたと言ってもいいかもしれません。

仕方ないのです。効率化なのです。時代の流れなのです。

今回はこの後始まる山歩きに備えて、高カロリーで行きました。肉そばに小かき揚げトッピング。この組み合わせが一番好きですね。

イヤー、美味しいですよ。なんたって、18歳から食べてますから。変わらぬ味を、ありがとうございます。

(2021年9月訪問)

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