日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

勘違い

ドライブレコーダーなど自分でフロントガラスに貼り付けて内張りの中に配線を通してシガーソケットから直流12ボルトを取れば良い。工事費もかからないしな。」そう考えた。実際その前に乗っていた車も自分で取り付けた。しかし今回実際に使ってみると時折ドライブレコーダーの電源が入っていないことがあるのだった。シガーソケットに差し込むプラグがソケットから抜けてしまい接触不良になるのだった。手で押すと一時的にプラグはソケットに収まるがパネが強すぎるのかすぐに戻ってしまう。

仕方なくそれを買ったカー用品店に行きしっかりとダッシュボードの内側に配線してもらうことにした。ヒューズボックスの空きソケットにダイレクトに端子を差し込むのだ。そんなことなら昔の自分だったらお茶の子さいさいだった。しかし今は面倒くさかった。工賃は五千円、変換プラグを入れても六千円もかからないという。ピットはまもなく空くので二時間ですね、と言われた。作業を依頼して近所のショッピングモールで時間をつぶした。

モールからカー用品店に歩いて戻った。店内に入った。タイヤや室内芳香剤の匂い、そこは紛れもなくカー用品店だった。作業伝票をレジの女性に渡した。すると笑いながら「お客様、お隣ですよこれ。」と言われた。慌てて見回すと確かに風景が違っていた。オレンジ色と黒を基調とした店内のはずだったのにそこは何故か黄色い内装だった。・・・あれ!踵を返した。そこは黄色い帽子のお店だった。目指すオレンジと黒の看板はその先だった。ライバルの両店は隣り合っているのだった。

ああ、なんと間違えた!奥のオート〇ックスに行くはずなのに手前のイエロー〇ットに来てしまった。何という間抜け。家内は大笑いだった。タイヤ買いたかったんでしょ?と言う。店先に並べられている冬用タイヤの山に向かって真っすぐ歩いてたからと言う。買うつもりなんだな、とこれまた疑問に思わずにくっついて来たらしい。

「冬タイヤ持ってるでしょ。買うわけないよ。すぐに言ってよ、違う店だと。恥かいちゃったよ。しかしさ、紛らわしいよね全く。」

それひどくお門違いの言葉だった。言いながら苦笑してしまった。「嗚呼、とんだ勘違いだったね。しかしレジの方も驚いただろうな!でも大人の対応してくれたよね」。車道の車の音がかき消えるほど二人とも大きく笑った。

日常は平坦として何言もなく進んでいる。朝、日が昇っては沈む。夜は深まり闇は朝日に溶けていく。それが飽きもせずに繰り返される。波風立たないのは助かるが平坦は退屈でもある。こんな勘違いも笑って済ませるとそれはスパイスの様に日々にアクセントをくれる。良い気晴らしだ。ドライブレコーダーは安全管理の装備であるはずだが、肝心の運転手の頭脳がこの体たらくなのだからレコーダーの意味はないかもしれない。

勘違いか。この程度の罪のない波ならば、笑って受け流そうと考える。

よりによってイエロー〇ットとオート〇ックスを間違えて入店し、修理伝票迄示してしまった。二店が並んでいるのだから紛らわしい。とんだ笑い話だった。

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