日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

髭の男

髭。きちんと手入れをすればそれは男性のみに許される「お洒落」だろう。手入れしなければそれは単なる小汚いおやじになってしまう。男である以上、一度は髭を蓄えたい。そんな思いはないだろうか。

どういうわけだろう、自分の時代での日本の会社員文化では髭はどうも容認されていなかったように思える。少なくともメーカーではそんな世界だった。ある同期生が夏季休暇の後髭を生やして出社してきたが、おお、と周りはたじろいだ。僕はしかしその勇気が少しだけ羨ましかった。

髭の男。口髭顎髭となるとニッカウィスキーの彼か、CWニコルさんだろうか。口髭となるとチャップリンドリフターズの付け髭のイメージがあるが別として俳優ならばチャールズ・ブロンソンか。顎髭はジョージ・クルーニ―。ショーン・コネリーも晩年は似合った。いずれも自分が見てもカッコイイ男だ。

先日数カ月ぶりに会ったベンドメンバーが顎髭を伸ばしていた。白髪交じりの髭だが貧相ではなくなかなか似合っていた。感化されたわけではないが、伸ばしてみようかと思った。実は会社員時代も盆暮の休暇では出勤前日まで剃らないことが多かった。何故か無様で貧弱と言うべきものだった。どうも密集しないからだった。毛根がまばらで密度が低いのでぺんぺん草が伸びているようにしか見えない、それがネックだった。頭の毛根と髭の毛根の数は正比例するようだった。

ちょっと次回のステージまで髭を伸ばしてみるよ、そう家人に言ったら笑われた。毛根が少ないのだからみすぼらしくなるだけでしょ、と身も蓋もない事を言うのだった。しかし言われっぱなしも嫌だ。ならばリアップでも不老林でも塗りたくったらどうかな?と応じた。おすきにどうぞ、ときた。

さて、僕は自由人。勤務先は気楽なパートで少しの髭はマスクで隠せる。今更髭で訓戒されるようなことがあっても気にならない。今がチャンスだ。お洒落に縁のない男だった。すこしだけ楽しんでもよいだろう。ただし過去の経験で知っている。髭の中には何故かデキモノが出来て痒くなることが多いと。不潔になるのだろうか。その時はメンソレータムでも塗るか。まぁ楽しき挑戦が待っている。何をするも自由だから。

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