コンパクトエフェクタ用のループボックスを作りました。
溜まっていた通販サイトのポイントで激安で入手したベース用マルチエフェクター、なかなかいじり甲斐があって楽しいのですが、エフェクトをスルーする時はメカ接点方式ではないようで、ここが少し残念です。
電気式の切り替えでは何らかの信号損失はあり得ぬか?・・そこでメカ式のトゥルーバイパススイッチを噛ましたいと考えました。1ループ切り替えだけの簡単なスイッチャーは4000円弱でもネットでも売られていますが、複雑な中身ではないので自作にトライです。
部材はいつものように秋葉原の千石通商で。秋月電子とともにここはアマチュア無線関連の自作に熱中していた頃からお世話になっている店ですが、いつしかここの2階には、ノブ、ペグ、ブリッジ、ピックアップといったエレキギター・ベースの部材を豊富にそろえるようになっており大変便利です。ここで必要な部材を買い揃えるとしめて1500円弱。
● タカチのアルミケース(自作派にはお馴染みです)ちょうどエフェクター的なサイズのケースがありました。
● シールド線用のジャック
● 3回路3接点のオルタネートのプッシュボタン。
● LED(抵抗とのアセンブル品)
スイッチャー自体はもちろん電源不要ですが、ループON/OFFが一目で分かるようにLEDを点灯させる為に9V電源ジャック。LEDと抵抗は自宅のジャンク箱に転がっているものを使うつもりでしたが、なんと9V用にすでに抵抗まで組み込んであるアッセンブルLED(30円)があったので迷わず購入。(LEDを点灯させるには一次側の電圧に応じた抵抗をLEDのアノード極の前段に直列で噛ます必要あります)こんなモノがあるとは便利になりました。内部配線用にはノイズが乗らぬようシールド線を選びました。
回路はオルタネートのプッシュボタン周りがややパズルのように絡み合うので紙に回路図を書いて確認してから取り掛かります。アルミケースが思ったより肉厚なのでリーマーの作業がややてこずりました。いつもの事ながらアルミケースの加工は苦手で好きになれません。穴はずれるし中心も出せません。
一通り組みあがり配線を確認して試運転。なんにせよ緊張の一瞬ですがプッシュボタンで無事バイパスとエフェクトループが小気味良く切り替わってくれました。ついでにバイパス時は青、ループON時は赤のLEDが点いてくれて、暗ーいステージの足元でも安心(なはず)です。心持ちの問題ですがトゥルーバイパスは気持ちよいものです。
作業に3時間以上かかりました。部材費は安いですが、見てくれ、完成度含め、買ったほうが安いということかもしれませんね。とはいえ、作る楽しみ、自分で作ったものを実用する楽しみは捨てがたいのです。
(2019年12月28日記)