見事な秋空の演出だった。晴れていたはずの空もいつしか日が傾きかける。「秋の日はつるべ落とし」と言わんばかりに急速に暗くなってきたがそれは太陽が一時流れてきた雲に隠されたせいもあった。しかし思わぬ光景にブレーキレバーを握っていた。雲の隙間か…
社会人になり研修が終わり、初出勤の記憶は鮮明だ。都内のとある雑居ビルだった。英語は好きな科目だったが、何故自分が海外営業部に配属されたのかは分からない。確かに卒業した学校は英語が有名ではあったが、自分の成績は悪かったのだ。 営業チームは総数…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。