日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

フランス車を、蘇らせよう! その4

先日は夜のワンコの散歩で、行きつけの自転車に立ち寄って、ご主人とずっと話をしていました。

その店には、自転車を見てもらう時も行きますが、むしろご主人と話すために行っているようなもんです。 その道何十年のご主人、自分ははこの店でランドナーのフレームを工房に発注してもらい、2年後にフレームが出来上がったので組み上げて貰いました。その前、自分たち夫婦が他店で買ったMTBに乗っていたころから面倒を見てもらっていました。

ご主人は自分より10歳程度年上の方。最近は足腰の痛みもあり、座りながらですが、ずっと一人で店を切り盛りしています。彼は筋金入りのランドナー乗りなのでこの道の造詣は深いです。温厚でとても信頼できる方で、それを反映するかのように丁寧な仕事ぶり。そしてどこで買った自転車でも修理を引き受けてくれます。しかも自分のように趣味で乗っているスポーツ車の修理は後回しで、とにかく主婦や学生の、ママチャリ(好きでない呼び名です)や電動アシスト自転車の修理を優先するというその姿は、まさに街の自転車屋さんです。坂の多い街にはなくてはならないお店です。今日はそんなご主人に、今自分がこれから取り組む、古いフランス車(80年代のロードバイク)の部品交換のノウハウを教えてもらいました。「出来るだけ自分でやってみて!最後はどうしようもなくなったら調整するから!」と暖かいお言葉でした!。今はもう少し、発注した部品の到着待ち。楽しいです!

仕事柄多くの方と触れあうご主人はモノが大切にされていない今の時代を憂いておられました。全く同感。そんなよもやま話を彼として、黒く汚れた彼の指を見ているだけで楽しいもんです。自分の母方祖父が自転車屋だったので、昔から祖父の油まみれの黒い指に憧れていたのです。今の自転車屋さんのご主人も当然指は真っ黒。そして自転車整備をすれば自分自身の指も、同じように真っ黒になる。これがとても嬉しいものです。

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雑然に見えてご主人には整然?とした作業場