ゴルフを見よう見まねで初めて5年程度、いやそれ以上程度経ちます。
山野の自然破壊、そんなことで自分の中ではゴルフ場を目の敵にしていた時代があります。しかし、仕事で必要だから、と始めてからはスキー場と同じで、出来てしまった以上は仕方ない。そんなことを実際に利用する立場になってから感じています。この思考回路の節操のなさは我ながら恥ずかしいものがあります。
そんな風に接したゴルフですので、そのせいもあるのか、上達はしません。ティーショットを打つたびに「ファー」を連呼し、ゲームよりもそれが終わってからの「反省会」を楽しみにしている典型的な「週末ゴルファー」です。しかし、なるほど、ごくまれに出る「会心のショット」があるから、なかなか楽しいものです。そう、ゴルフは様々な偏見を取り除けば、自分にとっては純粋に楽しい遊びでした。
ティーショットは緊張の最中。あさイチ、体も硬いまま。一発目は大概右の林に消えてOBか、はたまたひっかけて左にOBです。いずれも立ち木をはるかに超えて、遥かに消えていきます。そんなこともあり1発目はドライバーではなく5番ウッドあたりでお茶を濁していました。
正月休みに近所のゴルフショップに赴き、ヘッド速度を計測してもらいました。なんとヘッド速度は秒速33から35メートル。いくらシニアとはいえ男性でこれほど遅いヘッド速度はないかもしれません。この速度ならば今のドライバーのシャフトは硬すぎるようです。今は秒速40メートルあたりをターゲットにしたSRという調子です。「お客さんのヘッド速度ですと柔らかシャフトのほうが球を捕まえやすくてスライスも防げますね」というアドバイスを店員さんから頂きました。
確かに硬いシャフトだとしなりが少ないからヘッドの返りが遅そうだ・・柔らかいとしなってくれて真っすぐにつかまえてくれるのではないか?・・頭の中に電灯がともりました。そんな事もあり今使っているドライバーと同じ型でシャフトだけ柔らかなドライバーを入手しました。
早速試打・・・。新しいドライバー、あれれ、力んでしまうとやはり振り遅れて右に行くし、それを避けるべく被せ気味で打つと左に一直線。しかし力まないと驚くほど真っすぐに吹けあがりながら飛んでくれました。
「おお、いいじゃん」・・それは最初だけです。その後はいつも通りに左右に好き放題に飛んでくれました。
なんだ、結局クラブ変えてもダメか。
そうです。僕は弘法大師ではないのです。だから筆を選ぶのです。では筆を変えたらうまくいくのか・・。そうではなかったのです。我、弘法に非ず。筆も選べず。
結局のところ、悲しい現実と、きちんとセオリーに合致した練習をしなさい、という厳しい現実が分かったのです。
それでもいかにも自分のスペックを越えたクラブにはお暇願い、しばし、身の丈のあったクラブで練習の日々です。いつかどこかのコースで、こいつを一振り。おお、包まれる皆の歓声、なんと270ヤード、素晴らしいドローで飛んで行ってくれる、そう信じるしかありません。
・ドライバーはテイラーメイドRBZSLやミズノT-Zoidなどいくつか使いましたが、結局PRGRのEGG(2015年モデル)を使っています。やや短尺でデカフェース。振りやすくて当たりやすいように感じ、これがベストかはわかりませんが、ずっと使っています。今回シャフトの調子をM40 (SR)をM37(R)に変更しました。所詮110切ったら万々歳のエンジョイゴルファーです。