日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

コゴミとホタルイカ

犬を連れての朝の散歩。リビングの南面にみる甲斐駒にかかる雲の流れで今日の天気はいかほどか、と推測するのも楽しい。戸外でると八ケ岳が北に見える。そんな道を辿っていくと、妻は突然しゃがみこんで摘むのだった。花ではない。それは野生のコゴミだった。フキもまだ元気で先日は十本ほど頂戴してきた。横浜の路肩の蕗とは大違いな立派なものだった。こうして毎日何かを摘む。もちろん他人様の土地だからそれはいけない事なのかもしれないが嫌になるほど生えているのだから大目に見てほしいのだった。

僕は僕で枯れ枝を探して歩く。桜の枯れ枝だろうか、薪ストーブの火つけ用にもってこいなのだ。松ぼっくりも良いという。落としものだから遠慮なく頂戴する。山菜と枯れ枝を手にして歩く。なかなか面白い光景だろう。

スーパーにはホタルイカに半額シールが張られていた。酢味噌で食べるか、カルパッチョにするか、サラダに載せるか。最後の一パックを買ってみた。コゴミを見ているとピンときた。これでパスタを作れぬかと。

いつものようにニンニクと赤唐辛子でペペロンチーノ・アリオリオを作ればよい。玉ねぎと椎茸を入れ、最後にホタルイカとコゴミをいれた。この二つは軽く火が通ればよいのだ。コゴミは下茹でをするようだが食感が失われるのは嫌だったので茹でなかった。

山の幸と海の幸が混ざったパスタは相変わらずの粗雑な料理ではあったが、野趣に溢れていた。付け合わせに近所のベーカリーで買ったライ麦パンをあわせた。ドイツでの生活以来、自分達はしっかりライ麦パンのファンだった。

こんな料理なら冷やしたロゼが欲しいなと思う。が、飲み残した五百円のチリワインの赤があった。それも好く似合った。

さて明日は天婦羅にするほどのコゴミを頂きに歩いてみよう。この街の酒蔵の酒は辛口で美味しいがそれが似合いそうだ。しかし休肝日が減ってしまう。それもまた悩みだった。

コゴミが少なかっただろうか。がホタルイカとの相性も良かった。また明日頂戴してくれば良いのだった。