ガンボ。ニューオリンズに出張に行った際に食べてとても気に入った料理。甲殻類や野菜のゴッタ煮スープ。これが味わい深かった。観光名所となっているフレンチ・クォーターはバーボンストリートで食べるルイジアナ料理。ガンボをバゲットで頂きバーボンに酔う。街からは陽気なケイジャンミュージックが流れ、ますます酔っていく。ストリップショー、ダンサーの胸元へ挟むドル札。今でもそんな風景はあるのだろうか? そんなカルチャーまでもがゴッタ混ぜ。フランス系移民とアフリカ系住民の文化がフュージョンした街の魅力だろうか。
ガンボはなかなか手が込んでいてとても自作できないが、ごった煮を「なんでも混ぜる」と解釈するならば、得意だ。なんでも混ぜるというよりは冷蔵庫の残り具材をなんでも有効活用するのだから。
何度かトライしたサーモンとアボガドの冷製パスタ(*)を、焼き直した。冷蔵庫にあるものを自在に応用、そこが「ガンボ風」だ。
テレビ番組で見たレシピ通りに沿っていたが何度か作るうちに適当になってしまう。厳格に物事をやることのできない自分の欠点だ。しかし、今回は「ガンボ流」つまり、なんでもゴッタに突っ込むという意味で、以外に良かった。
以下二人前(以下を三人前で分けたら、スープ不足だったので)
(1)トッピング具材
アボガド1個・・ざく切り
サーモンー切身・・・・生食向きのサーモンを使うべきだが、冷凍庫に生食不適切のサーモンがあった。紅鮭だ。
ピーマン・・・高原の友人の手作り野菜 とても立派。
イタリアントマト・・・同じく友人の手作り野菜。生食向きではないですよ、と念を押された。
しめじ・・もう初秋。キノコを入れたいと思った。スーパーのお値打ち品棚から一パック。その1/3程度を使用
セロリの葉っぱ・・みじん切り
バジル・・スーパーのお値打ち品50円
ニンニク 二カケ
調味料 醤油、オリーブオイル 各大匙1、レモン汁適宜
これらをひと口大にカット。サーモン、ニンニク、しめじとセロリの葉ははオリーブオイルで焼く。鮭の皮をはいでそれはニンニクみじん切りと一緒ににカリカリになるまで焼き細切りに。細かく切ったバジルと共に最後に載せる
鮭の皮とニンニク、バジル以外は調味料を混ぜ、ボウルに入れて冷蔵庫で冷やす
(2)ソース
ツナ缶(一缶)
トマトソース(180㏄)
醤油 大匙1
麺つゆ 小さじ1
練チューブのバジル 1センチ程度
オリーブオイル 大匙1.5
上記をボウルに入れ、冷蔵庫で冷やす
(3)パスタ
本来はカッペリーニ。しかしスーパーでは高かった。手持ちにスパゲッティ(1.6㎜)があった。一人前110gが我が家の基本。
(4)製作
アルデンテに茹でたパスタを水で締める。布巾・ペーパータオルで水分をふき取る(重要)。(2)ソースに投入。手でパスタを汁にコネコネと馴染ませる(重要)
皿に盛って(1)トッピングを載せる。軽くコショー。
さて、家族の品評会。今回三人前になったのは、結婚して家を出た娘が遊びに来たからだ。「ガンボ」のように色々なものがゴッタに入った冷製パスタ。まずは焼いたサーモンもイケた。なによりも友人宅の庭でとれたイタリアントマトとピーマンが、香り豊富だった。作りながら気になった「セロリの葉」と「バジルの葉」。ともに強い風味だが特に喧嘩しなかったようだ。最後のアクセントの「鮭の皮のカリカリ焼き」。これが炒めニンニクと相まって、美味しい。
新旧二人の主婦からのそんなコメントともに合格点を得た。一人は既にセミ引退で旦那の作る料理を食べるだけ。しかしもう一人の若い主婦は現役。もっとも会社も忙しくなかなか料理に没頭できないと嘆いていた。若い主婦は自分も作ってみたいというので、喜んでレシピを伝えた。大酒のみの彼女は休日出勤明けの旦那様が早めに帰ってくるから、と、いつものお酒は封印していた。安物ではあるが折角のチリワイン白は、セミ引退主婦と楽しむこととしよう。
何度か作った料理も自己流に、冷蔵庫の中身に合わせて変わっていく。レシピ考案者としてはつまらない話だろう。そこは一つご勘弁を。
(*)https://shirane3193.hatenablog.com/entry/2022/07/13/004402