日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

楽しい季節のはずですが

雪が落ち着くころ・・3月末から5月まで。我ら山スキー愛好家にとっては最も楽しい季節です。自分の脚前は十分承知しているので、季節や選ぶ山には慎重です。安全重視で、滑りよりもむしろ歩きにもウェイトがあるルートが好きです。南八甲田がその最たる例かもしれません。

昨シーズンは入院しており山スキーに触れずしまいでした。一方今年は・・・これから少し楽しめそうです。ちょっと気が早いですが、今週末は関東平野でも降雪を見るという予報。はやる気持ちを抑えられずに道具の点検を行いました。

自分の山スキー道具は4セット。うち1セットは締め具を外して4セット目に移植したので実稼動3セットです。168センチのフィッシャーはセミダブルキャンバーでウロコ板。162センチのダイナスターは山道具店で買ったものですが素性はゲレンデ板。リユースショップで買った140センチのフィッシャーもショートなゲレンデ板でセミツインチップ。

3本ともすべて性格が異なるので、狙う山や滑りのウェイトによって板を変えています。ワンデリング主体かつ横移動の山には168センチのフィッシャーのウロコ板。滑りを楽しむ時はダイナスター。藪が多そうなルートを行くときは140センチのフィッシャーのショート板。

すべてがテレマークです。二組のフィッシャーは最も軽量でプリミティブな3ピン締め具。ダイナスターは抑え付けも強いバネ方式の締め具。これとてバネむき出しの旧式です。また、使いやすいように手を加えています。シートラーゲン時にザイルで引っ張る方式も取れるようにと、板のトップに穴をあけました。またショート板は自分でウロコ加工をしました。これによりこの板で多少のアップダウンをいとわずシールなしで歩き回れるようになりました。そんな風に道具を自分でいじるのも楽しいものです。

しかしこれらスキー一式。2年間触れていなかっただけですが劣化に驚きます。

板もエッジの錆が気になります。表面の色も多少の劣化です。しかし滑りに影響は与えません。滑走面の酸化もあるでしょう。これはメンテで対応できます。山スキーですのでこれにシール(滑り止め)を貼って山を登ります。シールを取り出して、焦りました。それぞれの板用の3組のシールのうち2組がエンドの留め具が劣化していてシールから外れていました。一枚はテールに引っ掛けトップフィックスさせるもの、もう一枚はトップに引っ掛けテールフィックスさせるもの。前者はエンド金具のハトメが外れて分解していたので、金具があればまた装着できそうです。後者はプラが劣化して断裂したもの。これは厄介です。最悪は張り流しに変更です。実際友人はシール張り流し派です。

経年変化でこれだけ破損するのですから応急処置的に直しても、シール自身の性能はかなり落ちている事でしょう。踏ん張りの効かないシール。トラバースの最中にずれたら我が身は谷底一直線。たまりません。

仲間と今月中に何処かへ足慣らし、と話しています。さてどうするか・・。シールは消耗品ですのでどこかで入手するか。まずは手持ちを修理するか。

そして最後に気になったのがブーツです。8年ほど前に買い変えたスカルパのテレマークブーツ。怖いのはプラスチックの加水分解です。山行途中でブーツが崩壊されたらぞっとします。一応、ガムテープや細引きなどの補修パーツは持ち歩きます。しかし・・実際に履いてウェイトをかけたりしても特に問題はないようです。とはいえそれは何の担保にもなりません。今シーズン何とかこなして、考えるか・・。どこかに分子レベルでプラスチックの状況を確認してくれるようなラボでもあれば助かります。

山スキーは楽しいですが、道具ありきのスポーツ。楽しさの大きさに比例してお金がかかります。楽しい季節のはずですが、悩ましいものです。・・・まずは勝手知ったる通いなれた山へ足慣らし。道具の更新はその後で検討しようと思っています。

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ウロコ板、ゲレンデ板、改造ウロコ板。長さもキャンバーも異なります。色々な山があり、地形などに応じて選びます。シールは残念ながら劣化激しく、まともに板にペアで貼れたのは1セットのみ。さてこれをどう補修するのか・・これも実は楽しい悩みではあります。