日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

北の杜にて、素晴らしい音楽に触れる

友人がトランペット奏者として参加している吹奏楽団のクリスマス演奏会を、吹奏楽が大好きな友人と共に聴きに行きました。

そこは八が岳を背後に控えた、木で作られ残響音も豊かな素晴らしいコンサートホールでした。これまで国内外の数多くのコンサートホールを経験してきました。残響音の素晴らしさや豊かさという点では、ウィーンのムジークフェラインザールに近いものを今日のホールでは感じました。歴史の長さは異なりますが共に木でできたホールだからでしょう。温かみがあります。

吹奏楽団のプログラムもクリスマスコンサートを意識した素晴らしい選曲でした。しっかり聞かせる第一部、そしてポップで聴きやすい第2部の構成は、よくある吹奏楽団のプログラム構成です。

どちらも素晴らしかった。第一部、自分はクラシックの有名曲をつなげた曲が嬉しかった。ベートーベンの交響曲第7番からラヴェルボレロにつなげるところがとても良かったのです。お、こう来るのか、と、編曲も演奏も素敵でした。第2部は吹奏楽団全員のクリスマスらしいコスプレもあり、選曲も素敵でした。ジョン・レノンオノ・ヨーコの 「Happy Xmas War is over」 は、胸に訴えました。友人の、ちょっと気の利いたステージ上のリアクションもあり、笑ったりします。生きている事、だからこそ可能な素晴らしい音楽に触れる事、何と素晴らしい事でしょう。

演奏会を終えて木造りのコンサートホールを出ると、正面(東)に富士、左手南に鳳凰と甲斐駒、背面北に八ケ岳、右手西に金峰。素晴らしい山岳展望に包まれました。海抜は1000mに近い。空気は冷涼ですが透明感に溢れます。そんな中あんなに素晴らしい音楽体験をしたのか、と思うと。何も言うことはありません。高原の、音楽堂でした。

自分自身も音楽のプレイヤーです。ジャンルは違えど、音楽を奏でたくてうずうずします。音楽には、それほどのパワーがあるのですね。

復路は幸いにボックス席の車両が来たこともあり、車中のんびりと友人とお酒を片手に色々語らしました。彼とも、これまで何度山をご一緒させていただいたことでしょう、その数を数えることは不可能に近い。そしてともに音楽が大好き。それで吹奏楽も何度も一緒に聞きに行きました。そんな音楽を通じた素敵な交友。今日の演奏会は私と友人が住む町からは少し遠い場所でしたが、遠征した甲斐はありました。

素敵な音楽を奏でてくれた友、共に楽しんでくださった友、多くの方々に、感謝します。

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