日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

●脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(14)「脳外科一般病棟にて(2)」

「導尿管は今日で終わりにしましょう。オムツは念のため続けてください」看護師がそう告げる。ああ、導尿管、ついていたのか。

管を抜いて、なんだかとても楽になった。これまで通りオムツは続けなくてはいけないらしい。確かに、小用に関しては制御の自信がない。が導尿管を抜いての一発目の「放水」を無事終えてホッとした。これからトイレには歩いて向かうことになる。ただ一人で歩くは固く禁じられらた。点滴台を支柱として、看護師さん見守りのもとトイレに行かなくてはいけない。小用の際は都度都度、小水は便に入れる。尿量を計測しているという。何の意味があるのだろうか。

食事はICUの際の「流動食」から「刻み食」になり、それも「普通食」になった。入院前の習慣を思い出し糖質制限をしてしまう。だからご飯は無意識に残していたら、看護師からひどく注意される。たしかに、これからエネルギーが必要になっていくのだろうな。ご飯を残す量は減らそう、そう思う。

スマホで家内に連絡を取り、今度ノートパソコン持ってきて、とお願いする。そこには自分の好きな音楽も、写真もすべてが入っているから。少しづつ時間と生活、そして日常を取り戻していきたい。

まず当面の課題は小用を漏らさぬようにすること。「おむつ」だから大丈夫。焦らず。そして出歩くときはかならずベッドサイドの呼び出しブザーで看護師さんに来てもらい、立ち合いの元、点滴台に頼りながらそろりそろりと移動だ。わずか5mも離れていない部屋の隣のトイレが、遠かった。用を足し立ち上がる時も、呼び出しボタンで来てもらわなくてはいけない。全く歩行に関しては信頼されていないのだ。自分は今、そういう状態ということだ。

夜間に尿意で目が覚める。トイレまで持つか。と看護師さんは手際が良い。尿瓶が用意されていた。情けないの極みだが、そこで用を足す。別に漏らしたりこぼしたりすることはないが、やはりここは病院だった。看護師さんには、感謝の想いしか湧かない。申し訳ないのです。