アマチュア無線仲間で三浦の山を歩きました。アマチュア無線仲間と言いますが、いわゆる「ラグチュー」と言われる電波の上での世間話で知り合った仲間*ではなく、山歩きとアマチュア無線を趣味とする同人誌(「山岳移動通信・山と無線」誌)、その連絡用のメーリングリストを通じて知り合った仲間です。しかも運用するアマチュアバンド(周波数)は50メガヘルツのファンが中心です。(*大都市圏でのアマチュア無線は設備が小さくて済むVHF(144MHz)/UHF(430MHz)での運用が多く、必然的に近距離の局が中心になるので「ローカル局」と呼び合うことが多いです)計5人になりました。みなさんアマチュア局ですので計5局と記します。
冬の暖かい日、東逗子駅に集まり神武寺に登り、尾根伝いで鷹取山へ。そこから追浜駅まで歩いたのです。
初めて顔を合わすメンツが多いですが、皆さん「山歩き」と「アマチュア無線」が好きな局ばかりですので、スイスイと登っていきます。登りというほどのアルバイトもなく高みに出ます。神武寺には立派な鐘楼があり古い歴史を感じさせてくれました。724年創建という記載がWIKIにありますが、いずれにせよそのような古刹があるとは知りませんでした。長く神奈川に住み駅名としてその名前だけは知っていたのですが、知らないことだらけです。
この先東へ、道は小さな岩場や鎖間もありますが総じて歩き易いものです。鷹取山(海抜139m)に出ます。ここはクライミングのゲレンデとして有名。今日もたくさんの人手でした。あんなこと出来たらさぞや爽快だろうな、垂直に近い岩場恐怖症の自分でも、そうは思います。
絵描きさんや愛犬家も登ってくる山頂展望台で富士山と湘南の山々の展望を満喫し、岩場の肩の広場で思い思いの周波数でアマチュア無線の運用をします。
自分は50メガ。20年以上前に作った自作のトランシーバー(出力1W)でオンエアしました。この無線機では久々のオンエアですが、謎の短時間の発振音がするといった多少の不具合がありました。仕方ありません、久々の通電です。しかし無事交信ができました。これが無線面では最大の収穫でした。
下山は追浜駅まで。 大きな摩崖仏を見てから住宅地に出ました。
今日のメンバー、皆さん近しい年齢です。定年前後での自分の今後の身のあり方、年老いた親への対応、など、初めて顔を合わせる局もありましたが共通の話題がありました。人と話してこれからの人生を楽しく過ごすための刺激やチャンスなどを得たい、そう考えている自分にとっては、楽しいひと時でした。
各局ありがとうございました。
(2021年12月11日)
・山道をわずかに登り神武寺へ。
・岩登りのゲレンデ、鷹取山。
・久々に自作のトランシーバでオンエアする
・今回のGPS軌跡図(JI1TLL氏ご提供)