つなぎの少ない、肉々しいハンバーグが好きです。横に目玉焼きが付いていると最高です。横浜市民的に言えば「らんじゅ」(相鉄ジョイナス地下。もう無いです。大変残念)。神奈川県民的に言えばハングリータイガー、北関東的に言えばフライングガーデン。こんなのを求めています。時折気の利いた精肉店で美味しい挽肉に、つなぎの少ない俵状の、焼く前のハンバーグ(生ハンバーグというべきか)売ってますね。あれは美味しいのです。
しかしスーパーにはなかなかこの生ハンバーグ売ってないです。腹立たしいので自分で作ります。
特売品の豚ひき肉250g。これに玉ねぎ1/2個、ニンニクひとかけ。(チューブ代用可能)、材料はこれだけ。肉々しいハンバーグには「つなぎは敵だ」なんて、勝手に思っている訳です。この材料では頑張れば小サイズ4個作れます。
これをボウルに開け、塩と胡椒少々。そして手でコネます。コネコネと何度も。つぶさずに柔らかく。これ、ヘッドフォンで好きな音楽を聴きながらリズムを体で感じながらやると楽しいです。ネット上のレシピによると、卵の黄身を入れたり、パン粉いれたり、といったものもありますが、自分は「つなぎは敵」主義。あと、「原価低減」。これは元メーカー従業員ですので悲しい思考回路の一部だったりします。
今度はそれを適当な大きさにとりわけ手で俵状にしながら成形していきます。左右の手にペタンペタン軽く投げ合ったり。「こうやって空気を中に入れる・・」そんなのをどこかのグルメ漫画で遥か昔に読みました。
小麦粉を敷いたバットにまとまった俵(小さな草鞋になりました)をのせて粉をまんべんなくつける。油を引いたフライパン、最初だけ強火で油が高温になったら火は最小にしてから俵ちゃん(草鞋ちゃん)を載せます。ジューといい音。
火を最小にするのは焦げ付かないように、また、じっくりと中まで火を通すため。片面が固まってきたら裏面へ。そして赤ワインを1/2カップ程度入れ、蓋をして蒸す。
あまり神経質にひっくり返すことなく数往復程度。・・・蓋を開けるたびに肉汁の何ともいい香りがします。串で刺して中から赤い汁が出てこなければ焼き上がりです。それ以上やるとパサパサに。
ソースは、「なんちゃってグレービーソース」。フライパンには油と肉汁、赤ワイン煮汁が良い塩梅に残っています。そこに中濃ソースとケッチャプをほぼ同量。一煮立ちさせたら出来上がり。焼きあがった俵ちゃん(草鞋ちゃん)にドロリと掛けます。
これがなかなか美味しいのです。やはり肉々しい。冒頭に書いたお店のようにはいきませんが、少しは近づいている、そう思います。
安上がりで沢山作れる。実は今日すでに余った俵ちゃん(草鞋ちゃん)を2個ほど、ラップにくるんで冷凍庫に入れました。そう、数日後の楽しみです。
付け合わせにはやや「くたびれ気味のレタスのゴマ昆布あえ」、「ブロック切りのベーコン、ピーマン、トマト、しめじを加えたアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」などがついております。そしてコックさんにだけは何故か赤ワインが・・・。(後ほど家内という名のゲストさんに分捕られました)