日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

奥多摩・浅間尾根を歩く

奥多摩・浅間尾根を歩く

本日は体調も良かったので、登り残していた奥多摩は浅間尾根を歩いてきました。人里から入山し、浅間嶺から松生山往復、上川乗に下山しました。

予定通りの行程を、単独行でこなすことが出来たのが収穫でした。病後は、平衡感覚が戻らないので、どうもこれ迄のようには登る自信が湧かないのです。この平衡感覚は、脳にメスを入れた以上、ある程度そんな影響は残るのでは?というのが主治医の話です。数年で消えるのか、続くのか、目下分からないのです。この感覚が悪化していくようでしたら再発を疑う必要があるし、また脳全体に対し実施した放射線治療の影響による認知の低下も数年後から出てくる可能性がある、という話など、ネガティブな思いが後を絶ちません。

だからこそ、計画をして実践して、終える。そんなことがひどく嬉しいものです。少なくとも体を動かしているときはネガティブなことは頭から消えます。

浅間尾根は人も少なく、今日は10人にも会っていません。トレランの人が一番多かったです。

浅間嶺でのアマチュア無線は50メガ開局をしようとしましたが、なんと無線機は持ってきたのですがのハンドマイクを持ってきていませんでした。脱力感でかい! 無線機もアンテナ類もすべては中途半端なボッカ訓練でした。仕方なくハンディ機で430FMを1局のみ。そこから往復した松生山では1200FMで1局のみ。ヤマランポイントが稼げたので言う事はありません。

稜線は深い霧で、松生山山頂で雨となりました。折り畳み傘を広げ上川乗バス停への分岐へ戻ります。霧と雨の境が見えない。しかし植林帯に入りぐんぐん高度を下げだすと霧を抜けて、心の危機感も消え、たんたんと下山しました。

上川乗バス停でもトレランの人たちが何名かバスを待っていました。無事に一山終わりました。一人で何事もなく、術前通りに歩けたことが嬉しい。バス停の裏に公衆トイレがありました。汗ばんだシャツを脱いで頭から水道の水を浴びました。放射線治療のお陰で髪の毛はほぼありません。それがかえってありがたい。すぐにさっぱりするし直ぐに乾く。乾いたTシャツに着替えてさっぱりとして武蔵五日市駅行のバスを待ちます。ツーリングのバイクが時折通り過ぎる以外は、静かな山の街道です。 

(山行日2021年9月12日)

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浅間尾根は天然林の混じる好ましい風景だった。霧があり木々の境が分明ではなかった。