季節の味わい
ここのところ食事のネタも尽きてきました。えせパスタやえせピッツア、えせメキシカン、うどん、素麺、焼きそばなら幾種もそれらしい自己流を作れますが、メイン料理となるとネタ尽きも仕方ありません。なので最近は「キューピ三分間クッキング」とか「NHK今日の料理」、「男子ご飯」などのテレビ番組を参考にすることも増えました。
数日前の放送（「ＮＨＫ今日の料理」）を再現しました。
●豚肉とエノキの梅肉和え。
梅肉が妙に美味くて、晩夏にぴったりの料理でした。
豚ロース薄切り、えのきだけを、ミソ・しょうゆ・酒・砂糖でつくったたれに絡ませて、そこに梅肉・ねぎ・生姜投入。あとはつけこんだそれを電子レンジで600W2分+1.5分チンするだけ。自分は豚肉は生姜湯で下茹でしたから2分だけとしました。仕上げに青ネギ千切りを載せるという事ですが、なかったのでカイワレ大根で代用しました。
とてもおいしく、夏の疲れが飛びます！ NHKさんありがとう。
● 付け合わせには、余っていた野菜を切って少ない油でじっくりフライパンで焼きました。炒めるのではなく、焼くのです。オクラ、シシトウ、えのき、きゃべつ。茄子もいいですね。味付けはエスニックに、塩コショーに加え、コリアンダー、ナツメグ、グランマサラ、パプリカ、クミンなどでシーズニングしました。ややスパイシーなインド風。これはよいビールの友になりました。それぞれの野菜の味が分かるのです。
● 後、一品という時には豆腐。今年の夏はやたらにシシトウとかアマトウ、オクラを食べました。これらとイリコ（煮干し）とゴマをフライパンで少量の油で軽く炒って、麺つゆにお酒を加えたものに水溶き片栗粉でやや緩めの餡状にして、冷ややっこに載せました。とろみが飼った餡もいいし、オクラの粘りもいいな。なによりも煮干しが良い具合。これも最高の酒のつまみとなりました。
野菜の味をじっくり味わうようになったのは最近の話です。だから癖のある野菜がとてもおいしい。季節の野菜って旬の時期に食べるとやはり美味しい。その美味しさを出来るだけ素材の味を感じる形で味わいたい。苦いものは苦いし、甘いものは甘い。そんな固有の味があることがどんなに素晴らしい事なのか。なぜ、そんな当たり前のことを、人生後半の今になって気づいたのか、わかりません。それはきっと病のお陰かもしれません。だとすると、感謝することがあるわけです。
大地の恵み、ありがとう。言うのも恥ずかしい言葉ですが、まさにそう思えるのです。本当に、素晴らしいね！
2021年9月11日・記
