日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

●脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(5)「発病まで(3)」

●脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(5) 「発病まで(3)」

2021年1月4日(月)、私の再就職先での仕事が開始された。2020年9月末で前職は会社都合で退職していた。メンタルを患ったり様々な要因もあり営利企業に興味を失っていた自分にとって、前職から提示された早期退職条件は魅力的で、私に躊躇はなかった。

その後1,2か月のんびりしたのちに再就職活動を行い、今回の会社がすぐに採用を決めてくれた。今度の仕事は人様のお役に立つ仕事であり、やりがいも大きく、私は未知の仕事に燃えていた。国家資格も取ることができる仕事で、前職の会社よりも60歳以降の雇用条件も良く最高の職業だと期待が膨らんだ。

中途入社となる同期は10人以上。人様のお役に立つための、実際の人々との接し方、法規制の概要、など中身の濃い研修だった。どれもが前職とは異なり、興味深く、勉強のし甲斐があった。

自分自身はこの研修に真摯に取り組んだ。3週間のプログラムだった。しかし1週間目あたりから、しきりに講師にこう言われるようになった。「杜幸さん、もっと真剣に取り組んでください」
何のことかわからなかった。意味もなく怒られている。少しムッとした。しかし、実際に私の書く日報やメールに、細かいミスがあり、それを日報受け取り者から指摘されるようになったのも事実だった。

「一体、自分はどうしたんだろう・・」こんな思いがいつしか芽生えていた。今振り返ると、それは明確な懸念でもあり、心の中にトゲのように突き刺さりもしていた。

頭痛は相変わらずひどい。食欲は旺盛。体力づくりのための帰宅時の品川駅や田町駅までのウォーキングも、普通にこなせていたのだった。すべては日常。街並みも毎年見慣れた1月の風景だった。