日々これ好日

山や自然、音楽が好き。そんな私は色々な事が起きる日々の中で、好き日を過ごす事を考えています。

脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(1)「概要」

●脳腫瘍・悪性リンパ腫治療記(1)「概要」

私は2021年1月、57歳にて、悪性リンパ腫起因による脳腫瘍で緊急入院ををし約半年に及ぶ治療の後に「寛解状態」という事で治療を終え現在は定期的に事後の確認をするのみとなった。脳腫瘍摘出には脳外科、その後腫瘍の主因であった悪性リンパ腫の治療のために血液内科に転院をしての治療だった。

私のガンは「中枢神経原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」というもので中悪性度(進行は週~月単位)に分類される。発生は原発性でその部位は脳内中枢神経。ステージはII期(リンパ腫が2カ所以上のリンパ節にあるが横隔膜を境にして上半身か下半身に限られている)というのが診断であった。しかし化学治療で根治も目指せる。

入院中のネット情報やドクターとの診察・質疑を通じて、予後の良い病ではないことを知る。統計的に様々なサイトに記されているように、再発も含め生存率は決して高くない。

ショックではあったがそれも仕方ない。原因も良くわからない病であり恨みも悔いもしようにない。しかし現実に自分は治療を成功し、こうして多くの方に支えられて社会生活に復帰を遂げることができた。これはとても嬉しい。

本稿は同じくこの病に戦う方に対して、私自身がどのようにして入院・治療生活を送って来たかというその経験をシェアすることで、何らかの光明や、希望になるのではないか、と考え記載することとした。またそれは同時に、人生の半ばを通りすぎた時期に、まるで試練かの如く与えられた病を通じ、自分が何を思い、何をしたか、その振り返り、備忘録的な意味合いもあるのではないか、と思っている。