先日のランドナーでの地元の小ポタリングで、京急の生麦駅そばでベトナム料理店があることを発見しました。
フォーも、バインミーもとても好き。だから、さっそく家内と、ランチに出かけました。
1年か2年前にここを歩いた時は気づかなかった店です。あれば絶対にチェックしていたから、まだ新しい店。もしかしたらコロナ下でも頑張って開店したのかもしれません。
数日前の発見時にすでに店内に入りメニューを見せていただいたり、ベトナム現地の女性従業員とも話をしていたので、店の雰囲気や店内に漂うすばらしい香りもわかっていました。
まずは揚げ春巻きと牛肉のフォーです。注文を取りに来たのは先日の女性ではなく、同年齢と思しき男性でした。あぁ夫婦でやっているんだな、このお店。
メニューを見ているとサイゴンという名の現地ビールがあります。自宅から生麦駅まで徒歩20分。暑い中歩いたので、ああ、欲しいなぁとつぶやく。すると家内、「今日もう車もないでしょ、飲みなよ」「はい」となります。
店内には、フランス植民地時代のハノイ市内の写真が張られていたりして、ご主人が、写真の説明をしてくれました。
僕らの世代って、ベトナム戦争にピンとくる最後の世代かもしれません。例の戦争に抗議して焼身自殺する僧侶の写真や、ピューリッツァー賞にもなった戦火の中を逃げる子供の写真など、リアルタイムでアサヒグラフとかで見ていた世代です。そんな思いしかなかったベトナムも、今や、世界のモノづくりの拠点でもあり日本にとってもSCMの中にしっかり地位を築いているし、カルチャー的にもかなりメジャーになりましたね。
料理はとても美味しくて、タイやマレーシア、インドネシアともまた違う味わいで、ぐっと体に優しい感じがします。癒し、すら感じますね。
満喫してお代をすませると、外は梅雨故の雨天に代わっていました。それもかなり強い。
少し待つか、と話していると、ご主人が店から出てきて、傘を持って行ってください、と言われました。
そんな気遣い、心にしみます。是非、お店が繁盛してくれればいいな、と思ったと同時に、このご夫婦なら、地元に好かれるだろうな、と思います。ベトナム人も今や日本の社会には多く溶け込んでいます。それでも慣れない異国でしょう。しかもコロナという厳しい環境・・・とにかく頑張れー、コロナに負けるな! 自分たちも、また、来ます。
少し小ぶりになってのを見計らってアーケードを出ました。昼間から飲んだサイゴンビールの酔いもあります。でもとても満ち足りた気持ち。
また明日、傘を返しに行くのが、楽しみです。しっかり拭いて、乾かせてから、行きます。
すてきな昼食、ありがとうございました。